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【発明の名称】哺乳瓶保持具 【特許権者】 【識別番号】505128979 【氏名又は名称】山本 美智子 【住所又は居所】大阪府大阪市住之江区浜口西1−14−10−305 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100097216 【氏名又は名称】泉 和人 【発明者】 【氏名】山本 美智子 【住所又は居所】大阪府大阪市住之江区浜口西1−14−10−305 【要約】 【課題】 授乳の労力が軽減できると共に、哺乳瓶が転倒して転がることを防止できるようにした哺乳瓶保持具を提供する。 【解決手段】 保持具本体1は、その中心に開口3を有し、哺乳瓶10を開口3内に嵌合して固定する。授乳時には、保持具本体1を取り付けた哺乳瓶10を乳児20の腹の上に載せる。哺乳瓶10の乳首キャップ12が下を向き、寝ている乳児20が乳首キャップ12をくわえてミルクを飲むことができる。更に、凹凸2の部分は、小さな乳児20の手でも、握ることができるため、乳児20が自ら哺乳瓶10を安定した角度に調整保持し、哺乳瓶10のミルクを飲むことができる。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 保持具本体の中心に開口を有し、哺乳瓶を前記開口内に嵌合して固定し、前記保持具本体の外周部により前記哺乳瓶を支持する哺乳瓶保持具において、 前記開口と対応する形状の栓を設け、前記開口と前記栓とを嵌合させて遊技可能としたことを特徴とする哺乳瓶保持具。 【請求項2】 前記保持具本体は、柔軟性のある素材で形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の哺乳瓶保持具。 【請求項3】 前記開口は、前記哺乳瓶の外形より小さい内径とし、前記開口の周囲に凹凸を設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の哺乳瓶保持具。 【請求項4】 前記外周部に凹凸を設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の哺乳瓶保持具。 【請求項5】 前記保持具本体にデザインを施すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の哺乳瓶保持具。 【請求項6】 前記開口と対応する形状の栓を設け、前記開口と前記栓とを嵌合させて遊技可能としたことを特徴とする請求項1に記載の哺乳瓶保持具。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、哺乳瓶に取り付けて授乳し易くすると共に、哺乳瓶の転倒を防止するようにした哺乳瓶保持具に関する。 【背景技術】 従来の哺乳瓶では、哺乳瓶の中に適度に温められたミルクを入れ、乳首キャップを被せ、哺乳瓶の乳首キャップを乳児の口にくわえさせて、乳児にミルクを飲ませるようにしている。授乳時には、乳児の口元に哺乳瓶が保持されるように、添人が哺乳瓶を手に持って支えながら、適量のミルクを乳児に飲ませるようにしている。 しかしながら、授乳時に、ミルクを飲み終わるまで、哺乳瓶を手でもって支えるのは、添人にとって大変な作業である。乳児が自分で哺乳瓶を持てるようになれば良いが、乳児の小さな手では、哺乳瓶を自分で持ってミルクを飲むことは困難である。 そこで、例えば、特許文献1に示されるように、弾力性を備えた材質をもって象形形状に形成した保持具本体に、哺乳瓶を嵌合保持するための哺乳瓶保持溝を形成し、この哺乳瓶保持溝に哺乳瓶を取り付け、添人なしに乳児にミルクを飲ますことができるようにしたものが提案されている。 【特許文献1】 特開平7−289611号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 ところが、哺乳瓶には、外径や形状が異なる様々ものがある。特許文献1に示される哺乳瓶保持具は、哺乳瓶保持溝に哺乳瓶を取り付けるものであり、多種多様な哺乳瓶に対応できない。また、ミルクを飲ませている間に、乳児が暴れたり、寝返りを打ったりすることがある。特許文献1のものでは、哺乳瓶の角度が哺乳瓶保持溝の角度により決まってしまい、乳児の動きに対応できない。また、特許文献1に示される哺乳瓶保持具では、ミルクを飲んでいる間に乳児が少し暴れると、哺乳瓶保持溝から哺乳瓶が外れてしまう可能性がある。 本発明は、上述の課題を鑑み、授乳の労力が軽減できると共に、哺乳瓶が転倒して転がることを防止できるようにした哺乳瓶保持具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 本発明に係わる哺乳瓶保持具は、保持具本体の中心に開口を有し、哺乳瓶を開口内に嵌合して固定し、保持具本体の外周部により哺乳瓶を支持するようにしたことを特徴とする。 好ましくは、保持具本体は、柔軟性のある素材で形成するようにしたことを特徴とする。 好ましくは、開口は、哺乳瓶の外径より小さい内径とし、開口の周囲に凹凸を設けるようにしたことを特徴とする。 好ましくは、外周部に凹凸を設けるようにしたことを特徴とする。 好ましくは、保持具本体にデザインを施すようにしたことを特徴とする。 好ましくは、開口と対応する形状の栓を設け、開口と栓とを嵌合させて遊技可能としたことを特徴とする。 【発明の効果】 本発明によれば、保持具本体の中心に開口を有し、哺乳瓶を開口内に嵌合して固定し、保持具本体の外周部により哺乳瓶を支持するようにしているので、乳児の腹の部分と、口元とで哺乳瓶を支持することができ、乳児が飲み易い角度で、哺乳瓶を保持できると共に、保持具本体の外周に凹凸が設けられているため、哺乳瓶が落下転倒し難くなると共に、乳児が自ら哺乳瓶を安定した角度に調整保持することができる。 本発明によれば、保持具本体を、柔軟性のある素材で形成することにより、哺乳瓶の外径や形状にかかわらず、保持具本体を哺乳瓶に確実に固定することができる。 本発明によれば、開口を哺乳瓶の外径より小さい内径とし、開口の周囲に凹凸を設けるようにしているので、哺乳瓶の外径や形状にかかわらず、保持具を哺乳瓶に確実に固定することができる。 本発明によれば、外周部に凹凸を有するようにしているので、哺乳瓶が落下転倒し難くなると共に、乳児が自ら哺乳瓶を安定した角度に調整し、保持することができる。 本発明によれば、保持具本体に意匠を施すようにしているので、乳児の興味を引くことができる。 本発明によれば、開口と対応する形状の付属パーツを設け、開口と付属パーツとを嵌合させて遊技可能としているので、遊び道具として使用することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 第1実施形態. 以下、本発明の実施の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態を示すものである。図1において、保持具本体1は、ウレタン等、柔軟性があり、軽量で、乳児にも安全な板状の素材で形成される。保持具本体1の外周には、凹凸2が形成される。 保持具本体1の中心に、哺乳瓶の外径の大きさよりも少し小さい内径の開口3が形成される。すなわち、現在販売されている哺乳瓶としては、代表的なものとして、図2(A)に示すように、直径約8cmの円形の瓶11aの上方に乳首キャップ12aを取り付けるようにした哺乳瓶(以下、丸形哺乳瓶)10aと、図2(B)に示すように、上方が円形で下方に向かうに従って外形9cmの正方形に近い形の瓶11bの上方に乳首キャップ12bを取り付けるようにした哺乳瓶(以下、角形哺乳瓶)10bとがある。その他、哺乳瓶の大きさや重さ、形状、材質には、様々な種類がある。開口3の内径は、このような一般的に販売されている哺乳瓶の外径より小さい。そして、開口3の周縁には、凹凸4が形成されている。 図3は、本発明が適用された哺乳瓶保持具の使用方法を示すものである。本発明が適用された哺乳瓶保持具を使用する場合には、図3に示すように、保持具本体1の開口3内に哺乳瓶10を挿入し、保持具本体1を上下に移動させ、保持具本体1を哺乳瓶10の瓶11の外形に嵌合させて固定する。 前述したように、保持具本体1は、柔軟性のある材料で形成されている。そして、保持具本体1の中心に形成されている開口3の大きさは、哺乳瓶10の瓶11の外径よりも少し小さく、開口3の周縁には凹凸4が形成されている。このため、保持具本体1の開口3内に哺乳瓶10を挿入することで、保持具本体1は哺乳瓶10に確実に固定される。 つまり、丸形哺乳瓶10aの場合には、図4(A)に示すように、開口3の周縁の凹凸4が丸形哺乳瓶10aの瓶11aの外周にキッチリと当接し、丸形哺乳瓶10aの瓶11aに保持具本体1が確実に固定される。角形哺乳瓶10bの場合には、図4(B)に示すように、角形哺乳瓶10bの瓶11bの角が開口3の周縁の凹凸4に嵌り込み、丸形哺乳瓶10aの瓶11bに保持具本体1が確実に固定される。 図1に示したように、保持具本体1の外周には、凹凸2が設けられている。このような凹凸2は、乳児でも掴むことができる。そして、このような凹凸2により、哺乳瓶10が転倒して転がってしまうことが防止できる。 乳児にミルクを飲ませる場合には、図5に示すように、保持具本体1を取り付けた哺乳瓶10を、ベッド21で寝ている乳児20の腹の上に載せる。保持具本体1の外周には凹凸2があるので、保持具本体1を取り付けた哺乳瓶10を乳児20の腹の上に載せても、哺乳瓶10が転がり落ちることはない。このように、保持具本体1が取り付けられた哺乳瓶10を乳児20の腹の上に載せると、哺乳瓶10の乳首キャップ12が下を向き、寝ている乳児20が乳首キャップ12をくわえてミルクを飲むことができる。更に、保持具本体1の外周には、凹凸2が設けられており、凹凸2の部分は、小さな乳児20の手でも、握ることができる。このため、乳児20が自ら哺乳瓶10を安定した角度に調整保持し、哺乳瓶10のミルクを飲むことができる。 以上説明したように、本発明に係る保持具本体1を哺乳瓶10に取り付けると、乳児20の腹の部分と、口元とで哺乳瓶10を支持することができ、乳児20が自ら、哺乳瓶10を飲み易く安定した角度に調整保持できる。そして、保持具本体1の外周に凹凸2が設けられているため、哺乳瓶が落下転倒し難くなる。 第2実施形態. 図6は、本発明の第2実施形態を示すものである。この実施形態では、保持具本体1の外形を、動物の形のように、乳児が喜ぶような形状とし、保持具本体1の上に、絵を描くようにしている。このように、保持具本体1にデザインを施すことで、乳児の興味を引くことができる。他の構成については、前述の第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。 第3実施形態. 図7は、本発明の第3実施形態を示すものである。この実施形態では、保持具本体1の開口3と嵌合する栓5を用意し、この栓5を開口3の中に嵌めて、乳幼児が遊べるようにしたものである。栓5は、開口3を形成したときに切り取られたパーツを用いることができる。これにより、保持具本体1を遊び道具として使用することができる。他の構成については、前述の第1及び第2実施形態と同様であり、その説明を省略する。 本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、上述の実施形態では、保持具本体に哺乳瓶を取り付けるようにしているが、本発明は、ペットボトルを取り付けて利用しても良い。 【産業上の利用可能性】 本発明は、授乳し易くすると共に哺乳瓶の転倒を防止するようにした哺乳瓶保持具として利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明が適用された哺乳瓶保持具の第1実施形態の平面図である。 【図2】丸形哺乳瓶と角形哺乳瓶の説明に用いる斜視図である。 【図3】本発明が適用された哺乳瓶保持具の使用方法の説明に用いる分解斜視図である。 【図4】本発明が適用された哺乳瓶保持具を丸形哺乳瓶に装着した例と角形哺乳瓶に装着した例の説明に用いる斜視図である。 【図5】本発明が適用された哺乳瓶保持具を使用した授乳の説明に用いる斜視図である。 【図6】本発明が適用された哺乳瓶保持具の第2実施形態の平面図である。 【図7】本発明が適用された哺乳瓶保持具の第3実施形態の平面図である。 【符号の説明】 1 保持具本体 2 凹凸 3 開口 4 凹凸 5 栓 10 哺乳瓶 11a、11b 瓶 12、12a、12b 乳首キャップ 20 乳児 21 ベッド |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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