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【発明の名称】緩衝装置付箸箱 【出願人】 【識別番号】512312934 【氏名又は名称】岡本 崇彦 【住所又は居所】大阪府茨木市学園町3−4−409 【発明者】 【氏名】岡本 崇彦 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区牛久保西1−6−28−A102 【要約】 【課題】本発明は、片手で蓋を開けて、片手で箸を取出すことが可能な緩衝装置付箸箱に関するものである。 【解決手段】蓋(1)と箸箱本体(2)の間に、緩衝装置(3)をビス(4)で取付け、蓋が閉まるまでの時間を調整できるようにした。 緩衝装置(3)は、箸箱本体(2)の両側に2式取り付ける形態と、片側のみ取付ける形態のいずれかを選択できる。 本発明は以上の構成からなる緩衝装置付箸箱である。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 蓋(1)と箸箱本体(2)の間に、緩衝装置(3)をビス(4)で取り付け、蓋が閉まるまでの時間の調整を可能とする特徴を保持する緩衝装置付箸箱。 【請求項2】 緩衝装置(3)は、箸箱本体(2)の両側に2式取り付ける形態と、片側のみ取付ける形態のいずれかを選択できる特徴を保持する緩衝装置付箸箱。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、片手で蓋を開けて、片手で箸を取出すことが可能な緩衝装置付箸箱に関するものである。 【背景技術】 【0002】 牛丼店等の外食店に配置されている箸箱は、蓋付の箸箱が常備されている店が数多く存在する。 リサイクル箸の使用等の理由から、衛生管理を徹底しているものと推測する。 【0003】 箸箱はカウンター席2、3席につき1つ配置されていることが多い。 【0004】 箸箱が目の前にある場合は、両手を使い、一方の手で蓋を開け、他方の手で箸を取出すことで問題はない。 しかし、目の前に箸箱がない場合は、隣の席の前に配置されている箸箱から箸や爪楊枝を取り出すことになる。 【0005】 隣の席にお客が座っている場合、座席の配置上、両手が使えず、どうしても片手で蓋を開けて箸を取出すことになるが、蓋に手を挟まれてうまく箸を取り出せないことが多い。 下手をすれば、箸が他の箸に引っかかり、散らばってしまったり、蓋に挟まれて手を痛めてしまったりすることもある。爪楊枝を取出す場合も同様である。 【0006】 確実に片手だけで箸を取出すには、一度、蓋を反対側まで全開にしてから箸を取り出し、自分の手元に箸を置いた後、蓋を閉めるという煩わしい手段しかないのが現状である。 【0007】 蓋を全開にする際に、力が入りすぎると大きな音がして、周りに迷惑がかかることも考えられる。 【先行技術文献】 【特許文献】 【特許文献1】実用新案出願2009−6926 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 これは次のような欠点があった。 従来の箸箱は、簡単に、迅速に、片手で蓋を開けて、片手で箸を取出すことができない点である。 【課題を解決するための手段】 【0009】 蓋(1)と箸箱本体(2)の間に、緩衝装置(3)をビス(4)で取付け、蓋が閉まるまでの時間を調整できるようにした。 緩衝装置は、箸箱本体の両側に2式取り付ける形態と、片側のみ取付ける形態のいずれかを選択できる。 本発明は、以上の構成からなる緩衝装置付箸箱である。 【発明の効果】 【0010】 箸や爪楊枝を取出す行為にストレスを感じることがなくなる。 【0011】 隣の客に気を遣うこともなく、スムーズに箸や爪楊枝を取出すことができる。 【0012】 手の甲に擦り傷をつけるようなこともなくなる。 【0013】 蓋が閉じるまでの時間は1秒あれば適切であることが試作品の実証で判明した。 緩衝装置の取付位置を微調整することで閉じるまでの時間が調整できる。 従来の蓋付きの箸箱が使われている店で全て置き換えが可能で、使用方法も特に利用者が意識する必要はない。 【0014】 蓋を全開に跳ね上げる力が強すぎる場合も、緩衝装置が働き、大きな音もせず、蓋のヒンジ部分にかかる負担も軽減され、故障しにくくなる。 【図面の簡単な説明】 【0015】 【図1】緩衝装置(3)にビス(4)を2本使い、蓋(1)と箸箱本体(2)へ取付ける形態を説明した斜視図である。該当図は、箸箱本体(2)の両側へ緩衝装置(3)を2式取付けた場合の図である。 【図2】緩衝装置の動作方向を矢印で表した図である。緩衝装置(3)は金属棒が、筒内で抵抗を受けることで、ゆっくり伸縮する。緩衝装置(3)の両端はビス(4)と接着せず、ビスは自由に回転運動する。 【発明を実施するための形態】 【0016】 以下、本発明を実施するための形態について説明する。 蓋(1)と本体(2)の間に、緩衝装置(3)をビス(4)で取付ける。 緩衝装置(3)の両端は蓋(1)と箸箱本体(2)に固定されることなく、自由に回転できる。 【0017】 蓋を上に持ち上げる大きな力は不要で、手から蓋を離した瞬間から、蓋の落下に抵抗がかかり、ゆっくりと閉まる。 蓋(1)を全開状態にすると緩衝装置(3)が完全に伸び切った状態で軽くロックされ、蓋が落下しない状態になり、ゆっくり時間を掛けて箸を入れ替えることもできる。指で軽く蓋を押下すると、ゆっくり落下する。 【0018】 蓋が落下している間に箸を安全に取り出すことができる。 片手だけで蓋を開ける、箸を取り出すといった2回の操作のみで箸が取出せる。 緩衝装置(3)は、箸箱本体(2)の両側に2個取り付けて、蓋(1)の開閉の頻度が増しても耐えられるように使用する形態と、本体価格を抑える目的で、片側のみ緩衝装置(3)を取付ける形態のいずれかを選択できる。 【0019】 類似の改善例としては、ベビーカートがある。 片手で赤ちゃんを抱きながら、同じ片手で折りたたまれているベビーカーをスイッチ一つで広げることができることが挙げられる。 本発明は以上のような構造である。 【産業上の利用可能性】 【0020】 試作品製作時に使用した緩衝装置はラジコンカーの車輪のダンパーパーツから流用した。 1個50円程度で入手できたため、本発明の緩衝装置を量産して商品に取付けても価格上昇は微々たるものと推定する。 あらゆる外食産業で衛生上の点から蓋付きの箸箱が使用されており、全てのケースにおいて置換えが可能である。 使用中の箸箱を加工して緩衝装置のみを取付けることも可能である。産業上の利用価値は大きいと推定する。 【符号の説明】 【0021】 1 蓋 2 箸箱本体 3 緩衝装置 4 ビス |
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【図1】 |
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【図2】 |
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