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【考案の名称】筒状飲み口を有するボトルキャップ 【実用新案権者】 【識別番号】505327284 【氏名又は名称】齋藤 太嘉志 【住所又は居所】静岡県志太郡岡部町岡部1970−4 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100066496 【氏名又は名称】宮本 泰一 【考案者】 【氏名】齋藤 太嘉志 【住所又は居所】静岡県志太郡岡部町岡部1970−4 【要約】(修正有) 【課題】 ボトルの小径飲み口を蓋の開閉によりワンタッチで突出・圧入させ、歩行移動しつつボトルの飲み物を飲む場合のこぼれをなくし、衛生的としたボトルキャップの提供。 【解決手段】 ボトルキャップ1中心に孔を設けて、下方へ延びる筒状壁3を突設し、筒状壁3内に筒状の飲み口4を内挿せしめて筒状飲み口4を筒状壁3下端に固定される支持板6との間で弾性的5に支持せしめて突出・圧入可能となし、筒状飲み口4上部を蓋2により押圧蓋止したとき、筒状飲み口4が圧入され、蓋を外したときボトルキャップ1中心より筒状飲み口4が弾性的に突出し得る様にした筒状飲み口を有するボトルキャップである。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ボトルキャップ中心に孔を設けて、下方へ延びる筒状壁を突設し、該筒状壁内に筒状の飲み口を内挿せしめて該筒状飲み口を前記筒状壁下端に固定される支持板との間で弾性的に支持せしめて突出・圧入可能となし、筒状飲み口上部を蓋により押圧蓋止したとき、筒状飲み口が圧入され、蓋を外したときボトルキャップ中心より筒状飲み口が弾性的に突出し得る如くなしたことを特徴とする筒状飲み口を有するボトルキャップ。 【請求項2】 弾性的な支持が筒状飲み口下端と筒状壁下端の支持板との間に介設されたコイルばねでである請求項1記載の筒状飲み口を有するボトルキャップ。 【請求項3】 弾性的な支持が筒状飲み口下部に形成された弾撥性を有する蛇腹部である請求項1記載の筒状飲み口を有するボトルキャップ。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案はアウトドアスポーツ等で歩行移動するときなど、移動中においてペットボトル等に収容されている水,お茶を飲むとき、こぼすことなく容易に、かつ衛生的に飲むことができる筒状の飲み口を有するボトルキャップに関するものである。 【背景技術】 従来、ペットボトル等に収容されている水,お茶などの飲み物を飲むときは、通常、ボトルキャップを外してボトル開口部からそのまま飲むことが一般的であるが、飲むときに手の振れやあるいは飲む人の口が小さいときには飲む前あるいは飲む途中でこぼれたり、また一度に多量の飲料が入ってむせることがあった。 殊にアウトドアスポーツなどで歩行移動しながらボトルより飲み物を飲むときは往々にしてこぼし勝ちになり、またボトル開口部より直接、飲むときには逆流し非衛生的となるのを免れなかった。 ところで、従来、ペットボトルの開口部より直接、飲み物を飲むときに、こぼすことなく飲めるようにストローを付設したものがあり、ワンタッチ式キャップを開け、ストローを挿し込むことでストローを挿したままキャップが出来るもの(例えば特許文献1参照),ワンタッチ式の蓋をあけたところに中栓があり、中栓の孔にストローを挿し込んでワンタッチ式の蓋をしめることができるようにしたもの(例えば特許文献2参照),キャップ本体の頂部に2本の蛇腹付きストローの一端をそれぞれ挿通固着し、蛇腹部を任意の方向に曲折して外キャップでキャップ全体を収納し得るようにしたもの(例えば特許文献3参照)などが提案されている。 【特許文献1】 実用新案登録第3057010号公報 【特許文献2】 実用新案登録第3057332号公報 【特許文献3】 特開2005−193978号公報 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、上記の各ボトルキャップは何れもストローを使用するもので、ストローを挿入するための孔が必要であり、また、該孔へのストローの挿通には一々、人手をもって行なわなければならない不便さがあった。 本考案は上述の如き従来の技術に対応し、ワンタッチで簡単に小径の筒状飲み口をボトル開口部より上下弾撥可能ならしめることを見出すことにより、ワンタッチで飲み口を上昇突出させ、随時、こぼすことなく、かつ衛生的に飲用できると共に、ワンタッチで押圧するだけで簡単に蓋による閉止を可能ならしめることを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 すなわち、上記目的に適合する本考案は、ボトルキャップ中心に孔を設けて、下方へ延びる筒状壁を突設し、該筒状壁内に筒状の飲み口を内挿せしめて、該筒状飲み口を前記筒状壁下端に固定される支持板との間で弾性的に支持せしめて突出・圧入可能となし、飲み口上部を蓋により押圧蓋止し、筒状飲み口が圧入され蓋を外したときボトルキャップ中心より筒状飲み口が弾性的に突出し得る如くなした筒状飲み口を有するボトルキャップにある。 ここで、上記の弾性的な支持手段としては、筒状飲み口下端と筒状壁下端の支持板との間にコイルばねを介設させてもよく、また筒状飲み口下部に直接、一部、弾撥性に富む蛇腹部を形成するようにしてもよい。 【考案の効果】 上記本考案の構成によれば、ボトル内部に収容されている水,お茶などの飲み物を飲もうとする時、押圧蓋止している蓋を開ければ内部に弾圧されていた筒状飲み口が、その保有する弾撥性,弾性回復性によりボトルキャップ中心孔より突出し、この飲み口よりボトル内部の飲み物を吸い上げ飲むことができる。そして飲み終わりキャップを上部の蓋により閉止するときは、キャップ内面で下方へ突出している筒壁部に沿って蓋の閉止と共に筒状の飲み口は弾圧され、蓋止を完了する。かくしてキャップのワンタッチ開閉だけで筒状飲み口の上下動が可能となり、飲み物をこぼさずに、かつ衛生的に飲み口の使用を容易にし、また収納を容易にする。 【考案を実施するための最良の形態】 以下、更に添付図面に基づいて本考案の具体的実施の形態を説明する。 図1は本考案におけるボトルキャップを用いたボトル概要図で、(イ)はキャップに小形の蓋を併用した状態、(ロ)は同形の蓋を併用した状態を示す。図2は蓋を外した状態図、図3はキャップの1例に係る断面図及び同分解図、図4は図3の蓋を外した状態の内部構造図、図5は別実施例の断面構造図である。 これら図においてAはボトル,1は通常のボトルキャップ、2,2´は本考案における蓋で、通常時は図1に示すようにボトルAに通常のキャップ1が嵌合着されると共に、該キャップ1に対し小形又は同形の蓋2,2´がその上に併用され、適宜、係止手段により止着されるようになっている。 この蓋2,2´は本考案の特徴とする筒状の飲み口を押圧閉止するものであり、図2に示すように、外したときには筒状飲み口がキャップ1より突出し飲用に供される。 上記筒状飲み口4の突出構成の詳細は図3,図4に示すようにボトルのキャップ1の中心に孔が設けられ、この孔は周縁に下方へ筒状壁3が延設されていて、この筒状壁3に本考案の重要な要素である筒状飲み口4が圧入・突出可能に内挿されている。 この筒状飲み口4は図4ではその下端側と上記キャップの下方へ延びる筒状壁3の下端に係脱可能な構造で固定された支持板6との間に弾性コイルばね5が介設されて上下方向に伸縮され、弾撥により突出可能となっていて、筒状飲み口4上部を蓋2により押圧閉止するときは上記コイルばね5が圧縮状態となって図1ならびに図3(イ)に図示されているように筒状飲み口4はキャップ1内で下方へ圧縮され、一方、蓋2が取り外されるときは、図4に示すように弾性コイルばね4は圧縮から解放されて図2及び図4に示されるように筒状飲み口4はキャップ1より上方へ突出状態となり、ワンタッチで飲み口を作成して随時、該飲み口4よりボトル内の内容物を飲むことが出来る。 なお、上記において蓋2をキャップ上面に嵌着するに際しては、キャップ上面で筒状壁3上部に蓋嵌合部を形成して該嵌合部に蓋2の外周壁下端を嵌合せしめるようにすることが好ましく、このとき、蓋を押圧し嵌合すると同時にワンタッチで係止可能とすることが好適である。 これによって筒状の飲み口の上部より蓋2を閉止して簡単に蓋を係止せしめれば筒状飲み口4をキャップ内に圧縮保持する事が出来、一方、係止を外し、蓋2を開ければ容易に弾撥力によって筒状飲み口4はキャップ1上面より突出し飲用に供することができるようになる。 また、飲み口4より飲むときの水,茶などの液流れを円滑にするためにはキャップ1と蓋2の嵌合係止部付近に図示していないが、エア流通穴を設けることが有効である。 図5は上記構成における弾性コイルばねに代え、筒状の飲み口4自体にその下部側に弾性伸縮可能な蛇腹部7を形成したものであり、下部の支持部6で支持されて上部の蓋止により押圧するときは蛇腹部7が圧縮され、一方、蓋を開けるときは蛇腹部7が弾撥し、前記弾性コイルばねの場合と同様に筒状飲み口4の突出・圧入が行なわれる。この場合、蛇腹部7を備えた筒状の飲み口4をポリエチレン等の合成樹脂材料により一体成形すれば、通常のキャップ,筒状の飲み口,蓋の3部材で簡単に構成でき、頗る有利である。 かくして、本考案ボトルキャップは上記の如き構成により、筒状飲み口4をボトルキャップの中心孔に内挿せしめて蓋2により押圧し、弾性部を圧縮することによりキャップ内に内包し、使用時、蓋2を開けると、圧縮保持されていた筒状の飲み口4が弾撥され、キャップ上面より突出してワンタッチで飲み口を得て、ボトルの内容物を飲むことが出来る。 勿論、ボトルキャップを蓋と共に外してボトルの開口部より直接、飲むことも差し支えないが、高年齢者,女性, 子供,病人などで直接飲むとこぼしたりむせるような場合に特に有効である。 なお、本考案ボトルキャップはペットボトルのキャップに限らず、適用可能な他のボトルに使用することも可能である。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案のボトルキャップを使用したボトルキャップ本体部を示し、(イ)は一部破断した上端部の外観図、(ロ)は別実施態様のキャップ上端部の外観図である。 【図2】蓋を外し、筒状飲み口を突出させた状態図である。 【図3】ボトルキャップ部の詳細図で、(イ)は断面図、(ロ)は分解図である。 【図4】図3のボトルキャップ部の蓋を外し筒状飲み口を突出させた状態図である。 【図5】弾性部の他の実施態様に係るボトルキャップ部の断面図である。 【符号の説明】 A::ボトル 1:ボトルキャップ 2:蓋 3:キャップの筒状壁 4 筒状飲み口 5:弾性部(コイルばね) 6:支持板 7:蛇腹部 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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