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衣服・履物
 
【考案の名称】かんたんで美しく着れる着物
【実用新案権者】
【識別番号】521149921
【氏名又は名称】中伏 節子
【住所又は居所】千葉県佐倉市城404番地18
【考案者】
【氏名】中伏 節子
【住所又は居所】千葉県佐倉市城404番地18
【要約】 (修正有)
【課題】市販されている着物を一部手直しすることによって簡単でかつ美しく着つける事ができる着物を提供する。
【解決手段】既に仕立て上がっている着物に衣紋ガイド紐4、胸紐5、ゴムベルト6を使用し、丈の長い分は着る人に合わせてウエスト部分で折り上げて縫った着物であって、長襦袢の裏側に衣紋ガイド紐を付け衿にはゴムベルトを付け、着物の衿には胸紐とゴムベルトを付け、浴衣の裏側には衣紋ガイド紐、衿には胸紐とゴムベルトを付け、着物、浴衣の丈は着る人に合わせて長い分はウエスト部分で折り上げて縫う。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
簡単で美しく着れる着物とは、既に仕立て上がっている着物に衣紋ガイド紐、胸紐、ゴムベルトを使用し、丈の長い分は着る人に合わせてウエスト部分で折り上げて縫った着物、具体的には長襦袢の裏側に衣紋ガイド紐を付け衿にはゴムベルトを付け、着物の衿には胸紐とゴムベルトを付け、浴衣の裏側には衣紋ガイド紐、衿には胸紐とゴムベルトを付け、着物、浴衣の丈は着る人に合わせて長い分はウエスト部分で折り上げて縫う事を特徴とする着物。【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、既に仕立て上がっている着物に衣紋ガイド紐、衿先にゴムベルト、紐を追加し、丈をウエスト部分で着る人に合わせて長い分を折上げて縫う事で簡単に美しく着れる着物である。
【背景技術】
【0002】
毎年夏に浴衣等をよく見かけるが、その中には美しくない着方が多く見られ残念である。又、近年世界でも着物は美しいと称され多くの海外の人たちに興味を持たれているが着付けが難しく買って行ってもしょうがないという声もあるのは事実である。さらに車椅子の人や障害者の人にも着付けの時間を長く取ることは難しく従来の着物では非常に不便である。
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0003】
実際に市販されている簡単着物等は確かに数分で着れるが衿元・衣紋が安定せずおはしょり等が不安定で折角の着物の美しさを台無しにしている事が多くこれを解決しようと考えたものである。
【課題解決するための手段】
【0004】
着物は洋服のように体の丸みに合わせて作られておらず、さらに丈が長く作られておりこれを着付けによって体に合わせ着ることになる。そのため衣紋の抜き、胸元のあわせ、おはしょり、裾線の決めがポイントなる。そのポイントを簡単に決めるため既にある着物を手直しする。衣紋ガイド紐、ゴムベルト、紐を追加し、丈をウエスト部分で着る人に合わせて長い分を折上げて縫うことにより問題を解決した。
【考案の効果】
【0005】
すでに市販されている簡単着物は数多くあるが、見栄えが良くないものが多い。よって衣紋ガイド紐、ゴムベルト、紐の追加し、ウエスト部分で着る人に合わせて長い分を折上げて縫うなどの一部手直しをする事により簡単だけではなく美しく着れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】手直し部分の全体図である。
【図2】長襦袢、浴衣の裏側に衣紋ガイド紐をつけた図である。長襦袢の衿、左右にゴムベルトを付けた図である。
【図3】図2による効果を表した図である。
【図4】着物、浴衣丈を着用する人の長さに合わせるための調整の仕方の図である。
【図5】図4のウエスト部分の拡大図
【図6】着物、浴衣の「おはしょり」を真っ直ぐにするための処理の仕方の図である。
【図7】着物、浴衣の衿に胸紐、ゴムベルトを付ける図である。
【図8】図7による効果を表した図である。
【考案を実施するための形態】
【0007】
美しく見える着物姿の着方には、いくつかのポイントが有りそのポイントをなるべく簡単にできるように工夫した。
ポイントとは衿元、おはしょり、裾線、衣紋、裾が先つぼまりになっているかである。
そのため衣紋ガイド紐、ゴムベルトを付け、着物丈の長い分を おはしょり部分で縫い上げた。
【実施例】
【0008】
図1のように1、1、2の裏側に4付ける。2、1の衿には6を付ける。2,3の衿には、5,6を付ける。3、2,3の着物丈の長い部分はウエスト部分にも持っていき二重に重なった下の布を少しずらして縫う。
図2のように1、1,2の裏側に背中心から約18cmのところに4を付ける(これを衣紋ガイド紐とする)その紐の長さは約片方75cmとし1,2の内側、前で結ぶ。
2、1の衿左右に6を付ける。長さは約70cmとする。
図3は図2による効果である。衣紋の抜きが安定し胸元の合わせが簡単になる。衣紋ガイド紐を結ぶ事とゴムベルトの金具を留めるだけなので苦しくなく着用できる。
図4のように2、3丈を着用する人に合った長さにするため「ウエスト部分」に余った布を持っていく。そのため「ウエスト部分」の布が二重になっている。普通に二重にして真っ直ぐに縫うと裾線が綺麗に整わないので二重になった下の布を少しずらして点線部分のように少し斜めに縫う。
図5は図4の「ウエスト部分」の拡大図である。
1背中心DからAまで2枚に重なっている「ウエスト部分」の下になっている布を少し斜めに下げて点線部分を縫う。(効果として上前の裾線が真っ直ぐになり褄先が少し上がり見た目が美しい)
2背中心DからEまで真っ直ぐに縫う。
3、EからGまで重なっている「ウエスト部分」の下の布を少し斜めに引き上げて点線部分を縫う。(効果として下前の裾線が上がり「先つぼまり」になる。これによって下半身が締まって見える)
図6のように「おはしょり」を真っ直ぐにするため前は二重に重なっている上の布を持ち上げ1の長さを3の場合約41cm、2の場合約44cmに調整して(A)の点線部分を縫う。
後ろは2の長さが2、3とも約41cmになるように上の布を持ち上げ点線(B)部分を縫う。
図7のように3、2の衿に5と6を付ける。5の長さ片方約100cm、6の長さ約70cmとする。
図8は図7による効果である。1のように5を前で結ぶ事により胸元が安定する。2、6を前で留める事により2、3の腰回りが安定すると同時に裾線を簡単決める事ができる。
以上のような手直しによって衿元、衣紋、おはしょり、裾線、先つぼまりが簡単にきまり美しい着物姿にできる。
【符号説明】
【0009】
1 長襦袢
2 浴衣
3 着物
4 衣紋ガイド紐
5 胸紐
6 ゴムベルト
7 おはしょり
図5に使用している符号
A 衿
B 衽線
C 脇線
D 背中心
E 脇線
F 衽線
G 衿


【今日のお出掛けは着物にしませんか!】

洋服感覚で着られる着物!着方が分からなくても簡単で!締め付けがなく!綺麗に着られる 着物!今、着物は多くの場合おしゃれ着として着用されています。海外でも着物は美しいと 称され、多くの人たちに興味を持たれていますが、スムーズに着こなせないなどの声を聞き ます。また、車椅子の人や障害を持っている人も着物を着てみたいけれど、着付け時間が長 いと難しいと諦める事あります。そこで着付師の経験から考えた出した着物です。
すでに出来上がっている着物を着用する人に合わせて、裾の長い部分をウエスト部分で縫い上げ、胸元を整えるために紐、ゴムベルト等を追加する事を特徴とした着物です。本来の
着物を傷つける事がなく、短く縫った部分や追加した紐などを解くだけで、元の着物に戻すことが出来ます。すでに市場に出回っている簡単着物は多くありますが、もう少し仕上がりを綺麗にできないかと考案したのが【かんたんで美しく着られる着物】です。
【図1】
図1 
【図2】
図2 
【図3】
図3 
【図4】
図4 
【図5】
図5 
【図6】
図6 
【図7】
図7 
【図8】
図8 
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