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土木・建設
 
【考案の名称】雑草抑制板
【実用新案権者】
【識別番号】310002031
【氏名又は名称】松村 征一
【住所又は居所】宮城県栗原市瀬峰長者原46の4
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100095359
【氏名又は名称】須田 篤
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100143834
【氏名又は名称】楠 修二
【考案者】
【氏名】松村 征一
【住所又は居所】宮城県栗原市瀬峰長者原46の4
【要約】(修正有)
【課題】
雑草が生えるのを効果的に抑制することができる雑草抑制板を提供する。
【解決手段】
ゴム製で全体が弾性を有し、円環板状を成している。中央に、支柱の径よりやや小さい径の開口11を有している。弾性のシール部12が、開口11に支柱を挿入したとき支柱に密着し、支柱との隙間を塞ぐよう、開口11の周縁に沿って設けられている。シール部12は、開口11の側の側面がオイルシールから成り、開口11の周縁に沿って孔側に突出する複数の環状のリップ13を有している。雑草抑制板はガードレールの支柱、視線誘導標、電柱、立て看板の支柱等の支柱に取り付けられる。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
支柱に取り付けられる雑草抑制板であって、
中央に前記支柱の径よりやや小さい径の開口を有し、前記開口に前記支柱を挿入したとき前記支柱に密着するよう前記開口の周縁に沿って弾性のシール部を有し、前記シール部はそれぞれ前記開口の周縁に沿った複数の環状のリップを有することを、
特徴とする雑草抑制板。
【請求項2】
全体が弾性を有し、前記開口から外周縁まで連通する切断部と、前記切断部の両側縁部に設けられて互いに接合可能な段差とを有することを、特徴とする請求項1記載の雑草抑制板。
【請求項3】
内部に埋め込まれ、前記切断部の一方の側縁部と他方の側縁部との間に伸び、常態で前記段差を互いに接合した状態に保つ板バネを有することを、特徴とする請求項2記載の雑草抑制板。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は、ガードレールの支柱、視線誘導標、電柱、立て看板の支柱等の支柱に取り付けて使用される雑草抑制板に関する。
【背景技術】
ガードレールの支柱や視線誘導標等の支柱に取り付けて使用される従来の雑草抑制板は、外周縁から内周縁に至る半径方向切断線に沿って切断し、両切断端部同士を重合可能とした環状プレートから成っている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】
特開平8−68022号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の雑草抑制板は、支柱との間に隙間が発生したり、支柱との境界から水が地面に浸みこんだりしやすいため、雑草の繁殖を抑える効果が低く、雑草が生えてきやすいという課題があった。
本考案は、このような課題に着目してなされたもので、雑草が生えるのを効果的に抑制することができる雑草抑制板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る雑草抑制板は、支柱に取り付けられる雑草抑制板であって、中央に前記支柱の径よりやや小さい径の開口を有し、前記開口に前記支柱を挿入したとき前記支柱に密着するよう前記開口の周縁に沿って弾性のシール部を有し、前記シール部はそれぞれ前記開口の周縁に沿った複数の環状のリップを有することを、特徴とする。
本考案に係る雑草抑制板は、支柱を中央の開口に挿入し、支柱の根元に設置して使用される。支柱は、例えば、ガードレールの支柱、視線誘導標、電柱、立て看板の支柱等である。本考案に係る雑草抑制板は、開口の径が支柱の径よりやや小さく、開口の周縁に沿って弾性のシール部を有しているため、支柱に密着し、支柱との隙間を防ぐことができる。さらに、シール部が、それぞれ前記開口の周縁に沿った複数の環状のリップを有しているため、支柱に確実に密着することができる。このため、支柱との境界から水や光、空気が地面側に入り込むのを遮断することができ、雑草の繁殖を抑制することができる。このように、本考案に係る雑草抑制板は、雑草が生えるのを効果的に抑制することができる。
また、本考案に係る雑草抑制板は、開口の径が支柱の径よりやや小さく、シール部が弾性を有しているため、支柱の任意の高さ位置に設置することができる。このため、周辺の雑草を刈るとき、支柱の根元から任意の高さに上げることにより、刈刃が接触して互いに破損するのを防ぐとともに、雑草を刈り易くすることができる。
本考案に係る雑草抑制板は、所定の重量を有していることが好ましい。この場合、その自重により支柱の周りの地面を押さえつけることができ、地面との隙間を減らして、雑草をより生えにくくすることができる。重量は、使いやすさとの兼ね合いで、例えば、数百g〜1kg以下程度が好ましい。また、重量を増やすために、内部に充填材が充填されていてもよい。
本考案に係る雑草抑制板は、全体が弾性を有し、前記開口から外周縁まで連通する切断部と、前記切断部の両側縁部に設けられて互いに接合可能な段差とを有することが好ましい。この場合、全体が弾性を有しているため、切断部を開いて開口に支柱を挿入することができる。このため、ガードレールの支柱など、上方から開口に挿入して地面まで降ろすことができない支柱に取り付けることができる。支柱に設置後、切断部の両側縁部の段差を互いに接合することにより、切断部の隙間を塞ぐことができる。このため、切断部から地面側に水が浸入しにくく、雑草が生えるのを抑制することができる。切断部の両側縁部を重合させるものと比べると、設置時の厚みを均一にすることができ、また、撓んで隙間ができるのを抑えることができる。本考案に係る雑草抑制板は、ゴムのほか、軟質プラスチックから成っていてもよい。また、本考案に係る雑草抑制板は、耐水性、耐光性、耐候性を有することが好ましい。
本考案に係る雑草抑制板は、内部に埋め込まれ、前記切断部の一方の側縁部と他方の側縁部との間に伸び、常態で前記段差を互いに接合した状態に保つ板バネを有することが好ましい。この場合、板バネにより、切断部を塞ぐ方向の付勢力が増すため、段差の隙間をより効果的に塞ぐことができる。このため、雑草の繁殖をより効果的に抑制することができる。
【考案の効果】
本考案によれば、雑草が生えるのを効果的に抑制することができる雑草抑制板を提供することができる。
【考案を実施するための形態】
以下、図面に基づき本考案の実施の形態について説明する。
図1および図2は、本考案の第1の実施の形態の雑草抑制板を示している。本考案の第1の実施の形態の雑草抑制板10は、視線誘導標1などの支柱に取り付けて使用される。雑草抑制板10が取り付けられる支柱は、ガードレールの支柱や、電柱、立て看板の支柱等であってもよい。
図1に示すように、雑草抑制板10は、NBR(ニトリルゴム)製で全体が弾性を有し、円環板状を成している。雑草抑制板10は、廃タイヤ等の産業廃棄物をリサイクルして成っていてもよい。雑草抑制板10は、耐水性、耐光性、耐候性である。雑草抑制板10は、中央に円形の開口11を有し、開口11の周縁に沿ってシール部12を有している。開口11は、取り付ける支柱1aの径よりやや小さい径を有している。
シール部12は、雑草抑制板10の周縁側から開口11に向かって、一方の表面側に盛り上がるような形状を成している。図1(c)に示すように、シール部12は、開口11の側の側面がオイルシールから成っている。シール部12は、開口11の周縁に沿って孔側に突出する複数の環状のリップ13を有している。シール部12は、複数のリップ13により、開口11の縁部がギザギザの形状を成している。
なお、図1に示す具体的な一例では、雑草抑制板10は、外径が300mm、内径が80mm、厚さが10mm、重さが400gである。
次に、作用について説明する。
図2に示すように、雑草抑制板10は、視線誘導標1などの支柱1aを中央の開口11に挿入し、支柱1aの根元に設置して使用される。開口11の径が支柱1aの径よりやや小さく、開口11の周縁に沿って弾性のシール部12を有しているため、開口11に支柱1aを挿入したときシール部12が支柱1aに密着し、支柱1aとの間に隙間ができるのを防ぐことができる。さらに、シール部12が、開口11の周縁に沿って複数のリップ13を有しているため、支柱1aに確実に密着することができる。このため、支柱1aとの境界から水や光、空気が地面3の側に入り込むのを完全に遮断することができ、雑草の繁殖を抑制することができる。このように、雑草抑制板10は、雑草が生えるのを効果的に抑制することができる。
また、雑草抑制板10は、開口11の径が支柱1aの径よりやや小さく、シール部12が弾性を有しているため、支柱1aの任意の高さ位置に設置することができる。このため、周辺の雑草を刈るとき、支柱1aの根元から任意の高さに上げた状態で保つことができ、刈刃が接触して互いに破損するのを防ぐとともに、雑草を刈り易くすることができる。また、ゴム製であるため、刈刃が接触したとしても、刈刃が欠けるのを防ぐことができる。
雑草抑制板10は、その自重と弾力により支柱1aの周りの地面3を加圧し押さえつけることができ、地面3との隙間を減らして、雑草をより生えにくくすることができる。雑草抑制板10は、寿命が15〜20年程度と長く、交換も容易である。雑草抑制板10は、既設の道路構造物の支柱にも、新たに設置される道路構造物の支柱にも取り付けることができる。シール部12のリップ13の数や形状を変えることにより、密封度を調整することができる。
図3および図4は、本考案の第2の実施の形態の雑草抑制板を示している。本考案の第2の実施の形態の雑草抑制板20は、ガードレール2などの道路構造物の支柱に取り付けて使用される。なお、以下の説明では、本考案の第1の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図3に示すように、雑草抑制板20は、切断部21と段差22と板バネ23とを有している。切断部21は、開口11から外周縁24まで切断することにより、開口11から外周縁24まで連通するよう形成されている。段差22は、切断部21の両側縁部25a,25bに互いに接合可能に設けられている。段差22の接合により、段差22の端面は互いに合わさる状態となる。なお、段差22は、互いに嵌合する形状であってもよい。板バネ23は、C字状で、切断部21の一方の側縁部25aから開口11に沿って切断部21の他方の側縁部25bまで伸びるよう設けられている。板バネ23は、外周縁24の側の内部に埋め込まれている。板バネ23は、常態で段差23を互いに接合した状態に保つようになっている。
なお、図3に示す具体的な一例では、雑草抑制板20は、外径が360mm、内径が135mm、厚さが8mm、重さが800gである。
次に、作用について説明する。
図4に示すように、雑草抑制板20は、ガードレール2の支柱2aなど、上方から開口11に挿入して地面3まで降ろすことができない支柱に容易に取り付けることができる。雑草抑制板20は、切断部21を開いて開口11にガードレール2などの支柱2aを挿入し、支柱2aの根元に設置して使用される。支柱2aに設置後、切断部21の両側縁部25a,25bの段差22を互いに接合することにより、切断部21の隙間を塞ぐことができる。また、板バネ23により、切断部21を塞ぐ方向の付勢力が増すため、段差23を互いに接合した状態に保ち、切断部21の隙間をより効果的に塞ぐことができる。このため、切断部21から地面3の側に水などが入り込むのを効果的に抑えることができ、雑草が生えるのを抑制することができる。また、切断部の両側縁部を重合させるものと比べ、設置時の厚みを均一にすることができるとともに、重合したときに撓んで隙間ができるのを抑制することができる。雑草抑制板20は、切断部21により支柱2aへの脱着が容易であり、ワンタッチで支柱2aに脱着可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態の雑草抑制板の(a)平面図、(b)横断面図、(c)シール部の拡大断面図である。
【図2】図1に示す雑草抑制板の使用状態を示す側面図である。
【図3】本考案の第2の実施の形態の雑草抑制板の(a)平面図、(b)横断面図である。
【図4】図3に示す雑草抑制板の使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 視線誘導標
1a 支柱
2 ガードレール
2a 支柱
3 地面
10、20 雑草抑制板
11 開口
12 シール部
13 リップ
21 切断部
22 段差
23 板バネ
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
説明写真1
説明写真2
説明写真3
説明写真4
メッセージ

1、 商品化は完了し、5月15日から試行テスト(実用化)A形200個
上記テストは、宮城県の某県道の支線誘導標に取り付け予定です。従って、それ以外全国的に下記の効果点を全面に出し拡販したく依頼するものです。

2、 パンフレットに記載した通りの商品で本品を取り付ける事により、草刈り時(刈払機使用時)

A経費(人件費、燃料費等)1/5となる。
B本品の材用に、ゴムのバリ屑等、産廃をリサイクルするので産廃の減と安価に出来る。
C刈払機及び草冠取付対象物の損傷軽減、作業の安全確保。
D本品は、取付け後、上下可動、静止が自由で汚染されても原状(取付時)回復が容易。
Eワンタッチ装着、脱着が出来る。
F寸法、形状、色も各種有り、景観も良好。
G交通標識の維持確保のため必要品である。
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