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【発明の名称】石膏ボード切削、左右面取鉋 【出願人】 【識別番号】512134510 【氏名又は名称】松本 修器 【住所又は居所】熊本県熊本市東区桜木4丁目4−61 【発明者】 【氏名】松本 修器 【住所又は居所】熊本県熊本市東区桜木4丁目4−61 【要約】 【課題】建築の内装材に使用される石膏ボードの削り合わせと、左右の面取りの能率を上げる為に鉋の形状と切削刃の設定を提供する。 【解決手段】石膏ボード傍面と接する溝(10)の斜めの部分に、クッション材(7)を挟んでステンレス板(6)を接着し、切削刃の設定は、ボード傍面とステンレス(6)との接点(5)に合わせ切欠溝(12)に固定し、カッターナイフの切込み位置(9)で仕上げができる石膏ボード切削鉋である。 また、押え刃(13)使用で左右の面取りができる石膏ボード面取り鉋である。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 石膏ボードの傍面に接する鉋の溝(10)を斜めに形成しクッション材(7)を挟んでステンレス板(6)を接着する。 【請求項2】 切削刃(4)の設定は、石膏ボード傍面の上部と接するステンレス板(6)との接点(5)に刃先が合うように切次溝(12)を形成する。 【請求項3】 石膏ボードの右端傍面の面取り用押え刃(13)を取り付ける。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、主に建築分野で使用されている石膏ボードの切り口を容易に早く仕上げができるようにするために、鉋の形状を改良したものである。 【背景技術】 【0002】 従来は石膏ボードの切り口を鉋やヤスリなどで削る際、削りすぎないように注意する必要があり、仕上げに手間と時間がかかっていた。そして、裏面が一度に仕上げられず、左右の面取りができるものがなかった。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0003】 【特許文献1】 特開 2010−42576号公報 【特許文献2】 特開 2004−28433号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 今までの鉋では、石膏ボードにカッターナイフで切り込みを入れて折った際の凹凸面を綺麗に仕上げる為に、切り込みを入れたところを削りすぎないように注意して確認しながら鉋をかける必要があった。削る際、裏面の紙が捲れる可能性が高く、下地材との間に挟まって、表面に段差が生じるため切り取らなければならない。また、一台の鉋で一方向から左右の面取りができず、長く使用する過程で鉋の台が磨り減る難点があった。 【課題を解決する為の手段】 【0005】 そこで、本発明にあっては、石膏ボード(14)にカッターナイフで切り込みをいれて、折った凹凸面(8)が鉋の溝(10)に接する部分を斜めの形状にして、石膏ボードの傍面と鉋との接点(5)に切削刃(4)を合わせ、押え金具(2)と締め付けネジ(3)で本体(1)の切欠溝(12)に固定し、石膏ボードに切り込み(9)を入れたところまで削り落とした時点でそれ以上削れないようにした。また、鉋の溝(10)がすり減らないように斜めになっている溝(10)の部分に、クッション材(7)を挟んでステンレス板(6)を接着する。 従って、クッション材(7)を使用することにより、やや強めに鉋を押し当てるとクッション(7)が縮み、接点(5)の部分から少し切削刃(4)が出た状態になるため、切削刃(4)を出し入れすることなく、力の入れ加減で切削量の調整ができ削り合わせを容易にした。削り合わせの場合に、切削刃の摩耗により表紙が捲れた時の為に逃げ道用の隙間(11)を設けた。そして、従来の鉋では、平面で見た場合に刃の向きが右肩上がりになっているが、本発明では右肩下がりにしたため(以後逆刃)刃の喰いつきが良く、鉋をかける際に石膏ボードの裏紙まで綺麗に仕上げられるようにした。 因って、右端の傍面の面取りをする際、逆刃により表紙の捲れを防止するために押え刃(13)を使用し、切削刃(4)と交差させ取り付けることにより表紙が捲れるのを解決した。それにより石膏ボードの傍面の仕上げと左右の傍面の面取りを容易にした。 【発明の効果】 【0006】 鉋をかける際、削り具合を気にすることなく削りあわせができるため作業能率が大幅に上がり、刃の向きを逆刃にしたため鉋をかけたときに台の浮きがなく、力を入れずに軽く削ることができる。また、削り合わせが必要な場合は、やや強めに押し当てて削ることにより刃の調整をすることなく容易に削り合せができる。そして、石膏ボードの向きや体勢を入れ替えることなく一方向から左右の面取りができる。 【図面の簡単な説明】 【0007】 【図1】 本発明の平面図である。 【図2】 本発明の使用状態を示す断面図である。 【図3】 本発明の使用状態を示す断面図である。 【図4】 本発明の斜視図である。 【図5】 本発明の裏面図である 【発明を実施するための形態】 【0008】 以下、本発明の実施の形態について説明する。 (イ)切削刃の向きは、鉋本体(1)に右肩下がりで切欠溝(12)を形成する。 (ロ)石膏ボードの傍面に接する溝(10)の部分を斜めに形成しクッション材(7)を挟んで、ステンレス板(6)を接着する。 (ハ)切削刃の設定は、石膏ボードの傍面とステンレス板(6)との接点(5)に合せ切欠溝(12)に固定する。 (ニ)表紙が捲れた場合の隙間(11)を設ける。 (ホ)右傍面の面取用の押え刃(13)を取り付ける。 【符号の説明】 【0009】 1 鉋本体 2 押え金具 3 締め付けネジ 4 切削刃(カッターナイフ) 5 接点 6 ステンレス板 7 クッション材 8 ボード凹凸面 9 ナイフ切り込み位置 10 溝 11 隙間 12 切欠溝 13 押え刃 14 石膏ボード |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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