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【発明の名称】荷物受入装置及び荷物受入装置付きのドアの開放方法 【早期審査対象出願】 【特許権者】 【識別番号】594115289 【氏名又は名称】岡村 智之 【住所又は居所】静岡県静岡市駿河区下川原1丁目11−15 【代理人】 【識別番号】100092680 【弁理士】 【氏名又は名称】入江 一郎 【発明者】 【氏名】岡 村 智 之 【住所又は居所】静岡県静岡市駿河区下川原1丁目11−15 【発明者】 【氏名】岡 村 光 大 【住所又は居所】東京都大田区鵜の木1丁目5番2−1106号 【要約】 (修正有) 【課題】使用勝手を向上させた荷物受入装置を提供する。 【解決手段】荷物受入装置Pは、回動自在に設置されたドア1と、このドア1を貫通し、荷物を入れる貫通孔と、ドア1に回動自在に接続され、貫通孔を開閉する外側蓋体2と、外側蓋体2の開閉を行う施錠手段と、貫通孔内に収納され、貫通孔のドア1の内側に連通し、前記荷物を受け入れる袋体と、ドア1の内側に位置すると共に、ドア1に回動自在に接続され、貫通孔を開閉する内側蓋体5とを備え、袋体は、折曲自在であり、施錠手段で施錠を解除して外側蓋体2を開け、荷物を袋体内へ入れると、前記荷物が袋体を介して内側蓋体5に接触して内側蓋体5を回動させると共に、前記荷物が袋体内へ収納され、その後、外側蓋体2を締めて、施錠することができ、内側蓋体5は、水平方向に上内側蓋体5と下内側蓋体5と二分割されているものである。 【選択図】図6 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回動自在に設置されたドアと、このドアを貫通し、荷物を入れる貫通孔と、前記ドアに回動自在に接続され、前記貫通孔を開閉する外側蓋体と、前記外側蓋体の開閉を行う施錠手段と、前記貫通孔内に収納され、前記貫通孔の前記ドアの内側に連通し、前記荷物を受け入れる袋体と、前記ドアの内側に位置すると共に、前記ドアに回動自在に接続され、前記貫通孔を開閉する内側蓋体とを備え、前記袋体は、折曲自在であり、前記施錠手段で施錠を解除して前記外側蓋体を開け、荷物を前記袋体内へ入れると、前記荷物が前記袋体を介して前記内側蓋体に接触して前記内側蓋体を回動させると共に、前記荷物が前記袋体内へ収納され、その後、前記外側蓋体を締めて、施錠することができ、前記内側蓋体は、水平方向に上内側蓋体と下内側蓋体と二分割されていることを特徴とする荷物受入装置。 【請求項2】 施錠手段で施錠を解除して外側蓋体を開け、荷物を袋体内へ入れると、前記荷物が前記袋体を介して前記内側蓋体に接触して前記内側蓋体を回動させると共に、前記荷物が前記袋体内へ収納された場合、前記荷物を介して、前記袋体が上内側蓋体の自由端である先端及び下内側蓋体の自由端である先端より飛び出していることを特徴とする請求項1記載の荷物受入装置。 【請求項3】 回動自在に設置されたドアと、このドアを貫通し、荷物を入れる貫通孔と、前記ドアに回動自在に接続され、前記貫通孔を開閉する外側蓋体と、前記外側蓋体の開閉を行う施錠手段と、前記貫通孔内に収納され、前記貫通孔の前記ドアの内側に連通し、前記荷物を受け入れる折曲自在な袋体と、前記ドアの内側に位置すると共に、前記ドアに回動自在に接続され、前記貫通孔を開閉する水平方向に上内側蓋体と下内側蓋体と二分割された内側蓋体とを備えた荷物受入装置であって、前記施錠手段で施錠を解除して前記外側蓋体を開け、前記荷物を前記袋体内へ入れると、前記荷物が前記袋体を介して前記上内側蓋体と前記下内側蓋体に接触して前記上内側蓋体と前記下内側蓋体を回動させると共に、前記荷物が前記袋体内へ収納され、その後、前記外側蓋体を締めて、施錠することができ、その後、前記ドアを回動して、前記ドアを開けることを特徴とする荷物受入装置付きのドアの開放方法。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、荷物受入装置及び荷物受入装置付きのドアの開放方法に係り、特に、使用勝手を向上させた荷物受入装置及び荷物受入装置付きのドアの開放方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、不在時であっても送られて来た荷物を安全に保管できる荷物保管機能付きの出入口開閉戸がある(例えば、特許文献参照)。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0003】 【特許文献1】 特開平10-276893号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところが、上記荷物保管機能付きの出入口開閉戸にあっては、荷物(C)を閉鎖カバー部材(50)内に入れると、閉鎖カバー部材(50)が室内側に突出するように伸びるため、出入口開閉戸がドアの場合、荷物(C)が閉鎖カバー部材(50)内に入った状態で、留守から帰った人が、ドアを開けようとすると、ドアがドアの出入り口に当たり、また、ドアがドアの出入り口に当たらなくても、ドアの出入り口の通路を狭め、ドアの出入り口の通行を妨げるという問題点があった。 【0005】 本発明は、上記問題点を除去するようにした荷物受入装置及び荷物受入装置付きのドアの開放方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1記載の荷物受入装置は、回動自在に設置されたドアと、このドアを貫通し、荷物を入れる貫通孔と、前記ドアに回動自在に接続され、前記貫通孔を開閉する外側蓋体と、前記外側蓋体の開閉を行う施錠手段と、前記貫通孔内に収納され、前記貫通孔の前記ドアの内側に連通し、前記荷物を受け入れる袋体と、前記ドアの内側に位置すると共に、前記ドアに回動自在に接続され、前記貫通孔を開閉する内側蓋体とを備え、前記袋体は、折曲自在であり、前記施錠手段で施錠を解除して前記外側蓋体を開け、荷物を前記袋体内へ入れると、前記荷物が前記袋体を介して前記内側蓋体に接触して前記内側蓋体を回動させると共に、前記荷物が前記袋体内へ収納され、その後、前記外側蓋体を締めて、施錠することができ、前記内側蓋体は、水平方向に上内側蓋体と下内側蓋体と二分割されているものである。 【0007】 また、請求項2記載の荷物受入装置は、請求項1記載の荷物受入装置において、施錠手段で施錠を解除して外側蓋体を開け、荷物を袋体内へ入れると、前記荷物が前記袋体を介して前記内側蓋体に接触して前記内側蓋体を回動させると共に、前記荷物が前記袋体内へ収納された場合、前記荷物を介して、前記袋体が上内側蓋体の自由端である先端及び下内側蓋体の自由端である先端より飛び出しているものである。 【0008】 また、請求項3記載の荷物受入装置付きのドアの開放方法は、回動自在に設置されたドアと、このドアを貫通し、荷物を入れる貫通孔と、前記ドアに回動自在に接続され、前記貫通孔を開閉する外側蓋体と、前記外側蓋体の開閉を行う施錠手段と、前記貫通孔内に収納され、前記貫通孔の前記ドアの内側に連通し、前記荷物を受け入れる折曲自在な袋体と、前記ドアの内側に位置すると共に、前記ドアに回動自在に接続され、前記貫通孔を開閉する水平方向に上内側蓋体と下内側蓋体と二分割された内側蓋体とを備えた荷物受入装置であって、前記施錠手段で施錠を解除して前記外側蓋体を開け、前記荷物を前記袋体内へ入れると、前記荷物が前記袋体を介して前記上内側蓋体と前記下内側蓋体に接触して前記上内側蓋体と前記下内側蓋体を回動させると共に、前記荷物が前記袋体内へ収納され、その後、前記外側蓋体を締めて、施錠することができ、その後、前記ドアを回動して、前記ドアを開けるものである。 【発明の効果】 【0009】 請求項1記載の荷物受入装置によれば、内側蓋体は、水平方向に上内側蓋体と下内側蓋体と二分割されているため、荷物を受け入れた状態で、ドアを開けて入った場合、開いた上内側蓋体、下内側蓋体がドアの入口周縁部に接触する支障を防ぐと共に、開いた上内側蓋体、下内側蓋体がドアの入口周縁部との間に人が通るペースを確保することもできる。 【0010】 また、請求項2記載の荷物受入装置によれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、荷物を介して、袋体が上内側蓋体の自由端である先端及び下内側蓋体の自由端である先端より飛び出しているため、袋体内により大きい荷物を受け入れることができる。求項1記載の発明の効果に加え、 【0011】 また、請求項3記載の荷物受入装置付きのドアの開放方法によれば、内側蓋体は、水平方向に上内側蓋体と下内側蓋体と二分割されているため、荷物を受け入れた状態で、ドアを開けて入った場合、開いた上内側蓋体、下内側蓋体がドアの入口周縁部に接触する支障を防ぐと共に、開いた上内側蓋体、下内側蓋体がドアの入口周縁部との間に人が通るペースを確保することもできる。 【図面の簡単な説明】 【0012】 【図1】図1は、本願発明の一実施例の荷物受入装置を室外から見た概略的正面図である。 【図2】図2は、図1のA−A線による概略的断面図である。 【図3】図3は、図1の荷物受入装置を室内から見た概略的図である。 【図4】図4は、図1の荷物受入装置に荷物が受け入れられた状態の概略的断面図である 。 【図5】図5は、図1の荷物受入装置のドアの開閉状態を平面的に見た概略的図で、ドアが閉まっている状態を示している。 【図6】図6は、図1の荷物受入装置のドアの開閉状態を平面的に見た概略的図で、ドアが開閉途中の状態を示している。 【図7】図7は、図1の荷物受入装置のドアの開閉状態を平面的に見た概略的図で、ドアが開いている状態を示している。 【発明を実施するための形態】 【0013】 本発明の一実施例の荷物受入装置を図面(図1乃至図7)を参照して説明する。図1に示すPは荷物受入装置で、荷物受入装置Pは、宅配業者が鍵で施錠手段を解除して外側蓋体を開け、荷物を袋体内へ入れ、その後、前記外側蓋体を締めて、施錠するため、留守の場合、荷物を安全に依頼先に届けることができるものである。 【0014】 1は回動自在に設置されたドアで、このドア1には、ドア1を貫通し、荷物を入れる貫通孔1a(図2参照)が設けられている。また、図1に示す2は外側蓋体で、外側蓋体2は、ドア1の外側に位置する蓋体で、ドア1に回動自在に接続され、貫通孔1aを開閉するものである。外側蓋体2の開閉は、施錠手段(例えば、電気の力で施錠・解錠を行う電子錠、遠隔操作による電気の力で施錠・解錠を行う電子錠、金属の鍵等)3により行われる。 図2及び図4に示す4は、荷物を受け入れる袋体で、袋体4は、貫通孔1aのドア1の内側に連通するように、ドア1に取り付けられている。袋体4は、折曲自在なもの、例えば、布製でも良いが、デュポン社が開発したアラミド繊維の一種である登録商標ケブラー繊維で形成されているものが良い。 【0015】 また、図3に示す5、5は内側蓋体で、内側蓋体5、5は、ドア1の内側に位置すると共に、ドア1に回動自在に接続され、貫通孔1aを開閉するものである。この内側蓋体5、5は、図3及び図4に示すように、水平方向に上内側蓋体5と下内側蓋体5と二分割されている。 また、ドア1に袋体4を収納する袋体収納部1X(貫通孔1a)が形成され、この袋体収納部1Xに収納された袋体4を覆う内側蓋体5、5がドア1に回動自在に取り付けられている。 そのため、袋体4が使用されないときは、袋体4が内側蓋体5、5により室内側に飛び出さないように覆い(図3参照)、ドア1の表面と外側蓋体2の表面とが同面であり、ドア1の裏面と内側蓋体5、5の表面とが同面である。 つまり、袋体4が邪魔とならないようにして、使用勝手の良好な荷物受入装置Pを得ることができる。また、袋体4が上内側蓋体5の自由端である先端51及び下内側蓋体5の自由端である先端51より飛び出さないようにしても良いが、望ましくは、図4に示すように、荷物(図示せず)を介して、袋体4が上内側蓋体5の自由端である先端51及び下内側蓋体5の自由端である先端51より飛び出している。そのため、袋体4内により大きい荷物(図示せず)を受け入れることができる。 【0016】 従って、例えば、宅配業者が施錠手段3で施錠を解除して外側蓋体2を開け、荷物(図示せず)を袋体4内へ入れると、荷物(図示せず)が袋体4を介して内側蓋体5、5に接触して内側蓋体5、5を回動させると共に、荷物(図示せず)が袋体4内へ収納され、その後、外側蓋体2を締めて、施錠することができる。その後、室内から(又は、帰宅者がドア1を外側から回動し)、ドア1を開けることができる。この荷物受入装置(荷物受入装置付きのドアの開放方法)Pによれば、内側蓋体5、5は、水平方向に上内側蓋体5と下内側蓋体5と二分割されているため、図5〜図7(特に、図6及び図7参照)に示すように、荷物(図示せず)を受け入れた状態で、ドア1を 開けて入った場合、開いた上内側蓋体5、下内側蓋体5がドア1の入口周縁部Yに接触する支障を防ぐと共に、開いた上内側蓋体5、下内側蓋体5がドア1の入口周縁部Yとの間に人が通るペースを確保することもできる。なお、特に、袋体4は折曲自在で、例えば、図2に示すように、袋体4を折り曲げ等してコンパクトにして、従来のような突出物による怪我を防いで、使用勝手の良好な荷物受入装置Pを得ることができ、しかも、宅配業者が施錠を解除して外側蓋体2を開けても、内側蓋体5により遮蔽され、本体1を介して室内を見ることができず、防犯効果をも有する。 また、ドア1に貫通孔1aを形成するが、貫通孔1aは外側蓋体2と内側蓋体5によりサンドイッチ状に構成されるため、外側蓋体2と内側蓋体5は、断熱及び防音効果をも有する(図2参照)。 【0017】 袋体4内の荷物(図示せず)を取り出すときには、施錠手段3で施錠を解除して外側蓋体2を開け、荷物(図示せず)を袋体4内から取り出すことができる。そのため、袋体4内の荷物(図示せず)が障害とならず、ドア1の開閉に伴う支障をも防ぐことができる。 【0018】 袋体4は、袋状に閉じられていれば良いが、望ましくは、開閉ファスナを介して袋状に閉じられ、開閉ファスナの取っ手41が袋体4の外側に位置しているのが良い。開閉ファスナの取っ手41が袋体4の外側に位置している場合、荷物(図示せず)を袋体4内から取り出す際には、取っ手41をドア1の室内に位置する人が把持して袋体4の一部を開けて開口部を形成し、形成後、荷物(図示せず)を前記開口部から取り出すため、外に出ないで、しかも、宅配業者に接触しないで、荷物(図示せず)を袋体4内から取り出すことができ、加えて、荷物(図示せず)の収納部が袋体4となっているため、袋体4が人が入る大きに形成されていても、宅配業者のドア1内への侵入を阻止することができる。なお、開閉ファスナは、左右対になった一組の間でスライダー42を動かすことで、左右の務歯43同士が順に組み合わさっていき、自在に開閉できる構造になっている。務歯43は、例えば、逆U字状に形成されている。 【0019】 上述した実施例においては、荷物(図示せず)を袋体4内から取り出す際には、取っ手41をドア1の室内に位置する人が把持して袋体4の一部を開けて開口部を形成し、形成後、荷物(図示せず)を前記開口部から取り出すようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、施錠手段3で施錠を解除して外側蓋体2を開け、荷物(図示せず)を袋体4内から取り出すようにしても良い。 【0020】 また、袋体4の奥行き寸法Lが袋体4の入口側の縦寸法N及び横寸法Mより長く形成されている。袋体4内により多く荷物(図示せず)を、または、より大きい荷物(図示せず)を受け入れるためである。 【0021】 また、内側蓋体5は、図5〜図7に示すように、水平方向に回動し、通常は、袋体4を折曲し、袋体収納部1X内に収納し(図2)、内側蓋体5に設けた図示しない磁性体(例えば、鉄)とこの図示しない磁性体(例えば、鉄)が当接するドア1の部位に設けた図示しない磁石で吸着し、図2の収納状態を保持するようにしている。 なお、90度倒した内側蓋体5と床面との高さH(図2参照)は、床面に載置された履き物(図示せず)の高さより高くして、90度倒した内側蓋体5が履き物(図示せず)に当たらないようにしている。 【0022】 なお、図4に示す7は、折りたたみ自在な下内側蓋体5を支持する下支持部材であり、7’は、折りたたみ自在な上内側蓋体5を支持する上支持部材である。 【符号の説明】 【0023】 P 荷物受入装置 1 ドア 1a 貫通孔 2 外側蓋体 3 施錠手段 4 袋体 5 内側蓋体 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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