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【考案の名称】組立式模擬座敷 【実用新案権者】 【識別番号】503453484 【氏名又は名称】有限会社紅屋 【住所又は居所】大分県日田市元町19−11 【代理人】 【識別番号】100114661 【弁理士】 【氏名又は名称】内野 美洋 【考案者】 【氏名】加藤 正孝 【住所又は居所】大分県日田市元町19−11有限会社紅屋内 【要約】 (修正有) 【課題】主に室内において嗜好道具や玩具などとして使用される組立式模擬座敷において、外観上の美観を向上させる。 【解決手段】横方向に伸延させた上下の梁体2〜5の間に縦方向に伸延させた左右の柱体6〜9を着脱可能に設けるとともに、左右の柱体の間に壁体10〜14を着脱可能に設けて、室内に模擬的に座敷を組立て可能とした組立式模擬座敷1において、左右の柱体に、柱体と壁体との隙間を外側から被覆する鍔状のカバー18を形成する。また、上下の梁体2〜5に、壁体の上下端部を収容して梁体と壁体との隙間を被覆する溝状のカバー24を形成する。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 横方向に伸延させた上下の梁体の間に縦方向に伸延させた左右の柱体を着脱可能に設けるとともに、左右の柱体の間に壁体を着脱可能に設けて、室内に模擬的に座敷を組立て可能とした組立式模擬座敷において、 左右の柱体に、柱体と壁体との隙間を外側から被覆する鍔状のカバーを形成したことを特徴とする組立式模擬座敷。 【請求項2】 前記上下の梁体に、前記壁体の上下端部を収容して梁体と壁体との隙間を被覆する溝状のカバーを形成したことを特徴とする請求項1に記載の組立式模擬座敷。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、室内に模擬的に座敷を組立て可能とした組立式模擬座敷に関するものである。 【背景技術】 【0002】 室内に模擬的に座敷を組立て可能とした組立式模擬座敷を形成する場合には、横方向に伸延させた上下の梁体の間に縦方向に伸延させた左右の柱体を着脱可能に設けるとともに、左右の柱体の間に壁体を着脱可能に設ける。 【0003】 その際に、特許文献1に開示された壁構造では、ただ単に左右の柱体の間に壁体を配置した構成となる。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 【特許文献1】実用新案登録第3152470号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0005】 ところが、上記従来のように左右の柱体の間に壁体を配置した場合には、柱体と壁体との間に隙間が形成されてしまい、外観上の美観を損ねるおそれがある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 そこで、請求項1に係る本考案では、横方向に伸延させた上下の梁体の間に縦方向に伸延させた左右の柱体を着脱可能に設けるとともに、左右の柱体の間に壁体を着脱可能に設けて、室内に模擬的に座敷を組立て可能とした組立式模擬座敷において、左右の柱体に、柱体と壁体との隙間を外側から被覆する鍔状のカバーを形成することにした。 【0007】 また、請求項2に係る本考案では、前記請求項1に係る本考案において、前記上下の梁体に、前記壁体の上下端部を収容して梁体と壁体との隙間を被覆する溝状のカバーを形成することにした。 【考案の効果】 【0008】 そして、本考案では、以下に記載する効果を奏する。 【0009】 すなわち、本考案では、横方向に伸延させた上下の梁体の間に縦方向に伸延させた左右の柱体を着脱可能に設けるとともに、左右の柱体の間に壁体を着脱可能に設けて、室内に模擬的に座敷を組立て可能とした組立式模擬座敷において、左右の柱体に、柱体と壁体との隙間を外側から被覆する鍔状のカバーを形成することにしているために、柱体と壁体との間がカバーで被覆されることで組立式模擬座敷の外観上の美観を向上させることができる。 【0010】 特に、前記上下の梁体に、前記壁体の上下端部を収容して梁体と壁体との隙間を被覆する溝状のカバーを形成することにした場合には、梁体と壁体との間もカバーで被覆されることで組立式模擬座敷の外観上の美観をより一層向上させることができる。 【図面の簡単な説明】 【0011】 【図1】本考案に係る組立式模擬座敷を示す一部切欠斜視図。 【図2】同水平断面図。 【図3】同垂直断面図。 【図4】同部分拡大断面図(柱体(a)、梁体(b))。 【考案を実施するための形態】 【0012】 以下に、本考案に係る組立式模擬座敷の具体的な構成について図面を参照しながら説明する。 【0013】 図1〜図4に示すように、組立式模擬座敷1は、左右方向に伸延させた2本の梁体2,3を上下に間隔をあけて平行に対向させて配置するとともに、前後方向に伸延させた2本の梁体4,5を上下に間隔をあけて平行に対向させて配置している。なお、ここでは、1対の左右の梁体2,3と1対の前後の梁体4,5(2組の梁体)について説明するが、組立式模擬座敷1は、1組の梁体だけで構成してもよく、また、3組又は4組の梁体で構成してもよい。 【0014】 また、組立式模擬座敷1は、横方向に伸延する2本の梁体2,3(4,5)の間に上下方向(縦方向)に伸延させた柱体6〜9を横方向に間隔をあけて平行に対向させて配置している。 【0015】 また、組立式模擬座敷1は、2本の柱の間に矩形板状の壁体10〜14を配置している。 【0016】 ここで、柱体6(7)は、図4(a)に示すように、矩形断面の柱本体15の後側(外側)左右側部に柱本体15の左右側面16,17よりも左右側方へ張出した鍔状のカバー18,19を形成している。このカバー18,19は、柱本体15の上端から下端まで上下縦方向に伸延させて形成されており、柱本体15の左右側面16,17と壁体10,11(11,12)の端面20,21との間の隙間を後側(外側)から被覆している。柱体9も同様の形状となっている。また、角部の柱体8は、左側面と前側面の後側(外側)にカバーを形成している。 【0017】 また、上下の梁体2,3(4,5)は、図4(b)に示すように、矩形断面の梁本体22,23の壁体側に溝状のカバー24,25を形成している。この溝状のカバー24,25は、壁体10〜14の厚さと略同一の(同一又は若干大きい)幅を有し、上下の梁体2,3(4,5)の左端から右端まで左右横方向に伸延させて形成されており、壁体10〜14の上端及び下端を収容することで上下の梁体2,3(4,5)の上下側面26,27と壁体10〜14の端面28,29との間の隙間を前側(内側)及び後側(外側)から被覆している。上側の梁体2(4)の下側面26に形成した溝状のカバー24は、下側の梁体3(5)の上側面27に形成した溝状のカバー25よりも深くしている。 【0018】 組立式模擬座敷1は、以上に説明したように構成しており、室内において組立てや分解ができるようになっている。 【0019】 組立においては、まず、室内の床30に下側の梁3,5を着脱可能に固定する。次に、下側の梁3,5の上部に柱体6〜9を着脱可能に固定する。次に、柱体6〜9の上部に上側の柱体2,4を着脱可能に固定する。次に、柱体6〜9と上下の梁2,3(4,5)とで囲まれた矩形状の空間に壁体10〜14を着脱可能に固定する。壁体10〜14は、上端部を上側の梁体2,4に形成した溝状のカバー24に挿入した後に、下端部を下側の梁体3,5に形成した溝状のカバー25に挿入することで、上下端部がカバー24,25に挿入されて着脱可能に固定されることになる。なお、分解においては、組立と逆の作業を行う。また、床30には、畳などの床材31を着脱可能に設けてもよい。 【0020】 組み立てられた組立式模擬座敷1は、鍔状のカバー18,19によって柱体6〜9と壁体10〜14との間の隙間が被覆され、また、溝状のカバー24,25によって梁体2〜5と壁体10〜14との間の隙間が被覆されている。これにより、組立式模擬座敷1は、外観上においてなんら違和感を与えることなく、内側から外側を或は外側から内側を目視することができなくなり、光や熱などを遮断することができ、外観上の美観を向上させることができる。 【0021】 以上に説明したように、上記組立式模擬座敷1は、横方向に伸延させた上下の梁体2〜5の間に縦方向に伸延させた左右の柱体6〜9を着脱可能に設けるとともに、左右の柱体6〜9の間に壁体10〜14を着脱可能に設けて、室内に模擬的に座敷を組立て可能に構成している。 【0022】 そして、上記組立式模擬座敷1は、左右の柱体6〜9に、柱体6〜9と壁体10〜14との隙間を外側から被覆する鍔状のカバー18,19を形成した構成となっている。 【0023】 そのため、上記構成の組立式模擬座敷1では、柱体6〜9と壁体10〜14との間がカバー18,19で被覆されることで組立式模擬座敷1の外観上の美観を向上させることができる。 【0024】 また、上記組立式模擬座敷1は、上下の梁体2〜5に、壁体10〜14の上下端部28,29を収容して梁体2〜5と壁体10〜14との隙間を被覆する溝状のカバー24,25を形成した構成となっている。 【0025】 そのため、上記構成の組立式模擬座敷1では、梁体2〜5と壁体10〜14との間もカバー24,25で被覆されることで組立式模擬座敷1の外観上の美観をより一層向上させることができる。 【符号の説明】 【0026】 1 組立式模擬座敷 2〜5 梁体 6〜9 柱体 10〜14 壁体 15 柱本体 16,17 左右側面 18,19 カバー 20,21 端面 22,23 梁本体 24,25 カバー 26,27 上下側面 28,29 端面 30 床 31 床材 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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組立式模擬座敷の製作の意図 最近の住宅事情はマンションにおいては、畳の部屋がなくなりつつあり、一軒家住宅に於いて、子供が独立して、子供部屋が空室となり使用されていない状態である。 この事を考え、マンション等においては、 組立式和室を設置し、一軒家の空間には、組立式茶室を、本技術を利用して、設置し、和の空間、即ち日本文化を再確認の空間を設け ることを意図した。使用しなければ、解体して、保管することが出来ることが、本実用新案の特徴となっている。 又、本技術を使用することで、ドア又は戸に新たな趣きを加えることができる。ワク組を制作し、内側の部分を、多種の素材や色彩で取り換えてることで、空間の趣きを、季節毎に換えたり、種々の催物での、素材(例えば、紙、布、ガラス、金属、竹、木材等々)を利用することが可能となり、より季節感、催物の目的に合致することが出来る。ドア、戸だけでなく間じきり、壁面に使用することも可能となる。 又本技術を実際の住宅等の建築物にも利用することによって、建築費用の削減にも貢献することができる。 この他に、木工品、家具加工にも利用が可能となるので、多くの人々に、本技術を利用して、豊かな生活を楽しんでいただきたいと思います。 連絡先 0973-23-4197 Male hita-bunka@vesta.ocm.ne.jp 加藤正孝宛にお願い致します。 |
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