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土木・建設
 
【考案の名称】シャッターを備えた足場出入口用のゲート
【実用新案権者】
【識別番号】521100195
【氏名又は名称】松本 治一郎
【住所又は居所】埼玉県さいたま市西区指扇領別所109-93-3-413
【代理人】
【識別番号】110000501
【氏名又は名称】翠特許業務法人
【考案者】
【氏名】松本 治一郎
【住所又は居所】埼玉県さいたま市西区指扇領別所109-93-3-413
【要約】 (修正有)
【課題】簡易な構成で足場の出入口を容易に通過可能な足場出入口用のゲートを提供する。
【解決手段】シャッターを備えた足場用のゲートは、一対の支柱2と、この支柱2に架設した横杆15とにより形成された足場の出入枠1内に、一対の支柱2に各々固定した一対の支持管5と、この一対の支持管5の上端に架設したシャッターボックス10とを備えている。一対の支持管5には、それぞれ一対のガイドレール8を対向位置に固定配置するとともに、シャッターボックス10内には、シャッターボックス10の長さ方向中央部に回動可能に軸支したシャフトと、このシャフトに巻き回されるとともにガイドレール8に沿って摺動可能とするスラットとを収納する。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
一対の支柱と、この支柱に架設した横杆とにより形成された足場の出入枠内に、上記一対の支柱に各々固定した一対の支持管と、この一対の支持管の上端に架設したシャッターボックスとを備え、上記一対の支持管には、それぞれ一対のガイドレールを対向位置に固定配置するとともに、上記シャッターボックス内には、当該シャッターボックスの長さ方向中央部に回動可能に軸支したシャフトと、このシャフトに巻き回されるとともに上記ガイドレールに沿って摺動可能とするスラットとが収納されたことを特徴とするシャッターを備えた足場出入口用のゲート。
【請求項2】
上記足場は楔形足場であって、上記出入枠の支柱には、出入枠の内部方向に凹金具を複数個所等間隔に突設するとともに、上記支持管には、上記凹金具の対向位置に当該凹金具に係合可能な凸金具を備えたことを特徴とする請求項1のシャッターを備えた足場出入口用のゲート。
【請求項3】
上記一対のガイドレールには、内部に上記スラットを摺動可能とする補助ガイドレールを、当該ガイドレールに対して摺動可能に挿入配置したことを特徴とする請求項1のシャッターを備えた足場出入口用のゲート。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、建物の外周に組まれた足場において、この足場の外側から内側に作業員が出入り可能とするための足場の出入口に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建物の建築や外壁修理等を行う際には、建物の外周に足場が組まれるが、従来より特許文献1に示す如く、当該足場には、建物の外周を取り囲むように組まれた足場の外側と内側とを行き来するための出入口が設けられている。
【0003】
【特許文献1】 実用新案登録第2562206号公報
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
そしてこのような出入口を閉塞する必要がある場合には、当該出入口を被覆可能とするパネルやシートが一般的に使用されている。しかしながら、このようなパネルやシートを足場の出入口に使用した場合には、当該出入口を通過する際にパネルやシートをその都度移動させる必要があるため出入口の通過が煩雑なものとなっていた。
【0005】
そこで、本考案は上述の如き課題を解決しようとするものであって、簡易な構成で足場の出入口を容易に通過可能にしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本考案は上述の如き課題を解決するため、一対の支柱と、この支柱に架設した横杆とにより形成された足場の出入枠内に、上記一対の支柱に各々固定した一対の支持管と、この一対の支持管の上端に架設したシャッターボックスとを備え、上記一対の支持管には、それぞれ一対のガイドレールを対向位置に固定配置するとともに、上記シャッターボックス内には、当該シャッターボックスの長さ方向中央部に回動可能に軸支したシャフトと、このシャフトに巻き回されるとともに上記ガイドレールに沿って摺動可能とするスラットとが収納されたものである。
【0007】
また、上記足場は楔形足場であって、上記出入枠の支柱には、出入枠の内部方向に凹金具を複数個所等間隔に突設するとともに、上記支持管には、上記凹金具の対向位置に当該凹金具に係合可能な凸金具を備えたものであってもよい。
【0008】
また、上記一対のガイドレールには、内部に上記スラットを摺動可能とする補助ガイドレールを、当該ガイドレールに対して摺動可能に挿入配置したものであってもよい。このように補助ガイドを設けることにより、例えば出入口の高さがガイドレールの丈よりも高く、ガイドレールの下端が出入口の地面まで到達しない場合には、当該ガイドレールに沿ってスラットを地面まで引き下げることは困難であるが、上記ガイドレールから補助ガイドを出入口の地面付近まで引き延ばすことにより、当該補助ガイドレールに沿ってスラットを地面付近まで引き下ろすことが可能となる。
【考案の効果】
【0009】
本考案は上記の如く、足場の出入口にシャッターを設けた簡易な構成であって、当該シャッターのスラットの上げ下ろしのみで出入口を簡単に通過することができるものである。
【実施例1】
【0010】
以下、本考案の実施例1について説明すると、(1)は足場の出入枠であって、この出入枠(1)は、地面(3)から延びる一対の支柱(2)と、この支柱(2)の間に地面(3)から約3.5mの高さの位置に架設された横杆(15)とで成るものである。尚、上記一対の支柱(2)の間隔を1.8mとしている。そして上記支柱(2)には、この支柱(2)とは垂直方向に突出したコ字型の凹金具(4)が等間隔に固定配置されている。またこの凹金具(4)は、上記一対の支柱(2)の間で同じ高さで対向方向に突出配置されている。
【0011】
そして図1に示す如く、上記一対の支柱(2)には、一対の断面矩形の支持管(5)をそれぞれ対向位置に係合配置している。即ち、当該支持管(5)には、上記支柱(2)の凹金具(4)の配置間隔と同じ間隔にて、当該凹金具(4)に係合可能となるよう下方に突出したL字型の凸金具(6)が複数突出配置されている。そして、図2の矢印にて示す如く、支柱(2)の各凹金具(4)に当該凸金具(6)を各々係合することにより、各支柱(2)に支持管(5)を係合配置することが可能となる。
【0012】
更に、上記凹金具(4)と凸金具(6)とを係合した状態で、図3に示す如く凸金具(6)の先端側に係止ボルト(7)を貫通配置することにより、凹金具(4)から凸金具(6)が抜けて係合が解除されないように凹金具(4)と凸金具(6)との係合状態を補強している。このように支柱(2)に支持管(5)を係合固定することにより、支持管(5)を支柱(2)に確実に固定配置することが可能となる。
【0013】
また上記支持管(5)の一側には、図4に示す如く断面略コ字型のガイドレール(8)を、上記支持管(5)の長さ方向に沿って固定配置している。更に上記支持管(5)の上端側には、図1に示す如くシャッターボックス(10)を固定配置している。即ち、このシャッターボックス(10)は、図5に示す如く背面板(11)を上記支持管(5)に固定ボルト(12)にて固定配置している。そしてこのシャッターボックス(10)の内部には、当該シャッターボックス(10)の長さ方向中央部にシャフト(13)を回動可能に軸支している。そしてこのシャフト(13)には、上記ガイドレール(8)に沿ってその両端部を摺動可能とするスラット(14)が巻き回されている。
【0014】
上記の如く、支持管(5)、ガイドレール(8)、及びシャッターボックス(10)を固定配置することにより、足場の出入枠(1)内に本考案の足場出入口用のゲートを設けることができ
る。そしてこのような足場出入口用のゲートにおいて、上記スラット(14)を上方に摺動させることにより、足場の出入口が開口するため外部と内部との往来が可能となるとともに、スライドを下方に摺動させることにより、図1に示す如く足場の出入口が遮断されて外部と内部との往来が不能となる。
【実施例2】
【0015】
また、上記実施例1では支持管(5)にガイドレール(31)のみ固定配置しているが、本実施例では図6,7に示す如く、上記ガイドレール(31)の内部にスラット(32)を摺動可能とする補助ガイドレール(33)を、当該ガイドレール(31)に対して摺動可能となるよう挿入配置している。このように補助ガイドレール(33)を設けることにより、例えば出入口の高さが高くガイドレール(31)の長さでは足りない場合であっても、上記補助ガイドレール(33)をガイドレール(31)から出入口の地面(3)付近まで引き延ばすことにより、本考案のスラット(32)を地面(3)付近まで引き下ろすことが可能となる。
【0016】
即ち、支持管(34)にガイドレール(31)を組付けた際に、当該ガイドレール(31)が短く地面(3)に到達困難な場合には、スラット(32)をガイドレール(31)に沿って地面(3)まで引き下ろすことができなくなるため、足場の出入口を地面(3)まで完全に閉塞することが困難となる。
【0017】
そこで本実施例の如く補助ガイドレール(33)を設けることにより、たとえガイドレール(31)が短く地面(3)に到達しない場合であっても、上記の如くガイドレール(31)に摺動自在に組付けた補助ガイドレール(33)が、図6に示す如くその下端を地面(3)に当接するまで自重によりガイドレール(31)に沿って下降する。これにより、スラット(32)をガイドレール(31)及び補助ガイドレール(33)に沿って地面(3)まで引き下ろすことができるため、図8に示す如く足場の出入口を地面(3)まで完全に閉塞することが可能となる。尚、本実施例における他の構成については上記実施例1と同じである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本考案の実施例1を示す全体正面図。
【図2】実施例1の支柱に支持管を係合配置する状態を示す側面図。
【図3】図2の部分拡大図。
【図4】図3のA−A線端面図。
【図5】実施例1のシャッターボックスの支持管への組付け状態を示す部分側面図。
【図6】実施例2の支持管、ガイドレール、及び補助ガイドレールの組付状態を示す側面図。
【図7】図6のB−B線端面図。
【図8】実施例2においてスラットを地面まで下した状態を示す全体正面図。
【符号の説明】
【0019】
2 支柱
4 凹金具
5,34 支持管
6 凸金具
8,31 ガイドレール
10 シャッターボックス
13 シャフト
14,32 スラット
15 横杆
33 補助ガイドレール
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
【図8】
図8
メッセージ

建築現場では、ネットシート等で足場パイプに結束された物が主流でありました。
最近では、ネットの代わりに鉄板状のパネルを張った足場が目立つようになりました。
そのネット、シートや鉄板パネルの一部に仮設工事用シャッターを取り付け建築現場への出入りを速やかにできるようにしました。
また、シャッター取付工事は、短時間で楔式足場組立工事と並行して設置できます。
シャッター取付工事でなくても楔式足場工事に慣れている工事者であれば誰でも短時間でできます。
シャッターボックスを軽量のチェーンブロックで巻き上げる事も可能です。
ボルトナットで組み立てられます。
盗難、災害等を防ぎ高品質な住宅や建築物を目指し役に立ちたいと思います。
試作写真1 
試作写真2 
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