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【発明の名称】指輪型ライト
【出願人】
【識別番号】514266161
【氏名又は名称】佐藤 安紀
【代理人】
【識別番号】100160060
【弁理士】
【氏名又は名称】湯口 文丸
【発明者】
【氏名】佐藤 安紀
【要約】
【課題】狭いパイプの中や機材の隙間に手だけを入れて作業する場合、懐中電灯等が隙間に入らないため、作業をする手元が暗くならないように照らすのは困難な場合が多い。人間にとってより自然な動作で電源をオン/オフにできる指輪型のライトを提案する。
【解決手段】リングの側部に電源と光源とを導通させる電源スイッチを備えていることにより2本の指を閉じる動作によりスイッチをオン/オフにすることができるため、手指に負担をかけにくい指輪型ライトを提供することができる。
【選択図】図1
選択図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リングの開口部外周縁に電源と光源とを備え、リングの側部に電源と光源とを導通させる電源スイッチを備えた指輪型ライト。
【請求項2】
前記電源スイッチはタッチスイッチである請求項1の指輪型ライト。
【請求項3】
前記電源および光源はリングの外周縁に設けられた台座に収容される請求項1の指輪型ライト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は指に嵌めて使用する指輪型のライトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
狭いパイプの中や機材の隙間に手だけを入れて作業する場合、懐中電灯等が隙間に入らないため、作業をする手元が暗くならないように照らすのは困難な場合が多い。そこで、手の指に嵌めて使用する指輪型を呈するライトがいくつか提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録3140354号
【特許文献2】意匠登録第1279127号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、指輪型のライトには電源のオン/オフをどうするかという課題がある。特許文献1によれば指先の腹の部分と接触する箇所にマイクロボタンスイッチを設け、指の第一関節を屈曲させる動作により片手で指輪型ライトの電源のオン/オフできる構造が提案されている。
【0005】
しかしながら、指の第一関節を屈曲させる動作は人間が通常意識して行う動作としては不自然であり、使用すると手指を痛める可能性がある。
【0006】
そこで、本発明では人間にとってより自然な動作で電源をオン/オフにできる指輪型のライトを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の指輪型ライトはリングの開口部外周縁に電源と光源とを備え、リングの側部に電源と光源とを導通させる電源スイッチを備えている。
【0008】
本発明の指輪型ライトはリングの開口部外周縁に電源と光源とを備え、リングの側部に電源と光源とを導通させる電源スイッチを備えている。
【0009】
また、電源および光源はリングの外周縁に設けられた台座に収容される構造としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リングの側部に電源と光源とを導通させる電源スイッチを備えていることにより2本の指を閉じる動作によりスイッチをオン/オフにすることができるため、手指に負担をかけにくい指輪型ライトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の指輪型ライトの構成であって、リング本体の外周縁に光源を設けた実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の指輪型ライトの構成であって、リングの一部に切り欠きを設けた実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の指輪型ライトの構成であって、台座に光源を設けた実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の指輪型ライトの構成を示す斜視図である。
【0013】
図1によれば、指輪型ライトはリング状の本体001、本体001の外周縁のソケット002に設けられた光源101、本体001の内部に格納される電源201、本体001の側部に設けられた電源スイッチ301、を備えている。
【0014】
ここで、ソケット002は指輪を手の指に装着した際に前方に来る位置に設けられ、電源スイッチ301は指の横、指と指の間に来る位置に設けられる。
【0015】
光源101はソケット002に取り外し可能に設けられる。省電力化および省スペース化のため、主に白色LEDを用いるが、白熱電球でもよい。現在普及している光源および将来考案される光源を用いることができる。
【0016】
なお、光源101から発した光を効率的に拡散させるために、ソケット002には反射板やディフューザーを設けてもよい。
【0017】
電源201は本体001の内部に収容され、ボタン電池などの小型のものを用いることが好ましく、現在普及している電源および将来考案される電源を用いることができる。
【0018】
電源201を収容するスペースは目立たないように本体001のリングの外側に設けるのではなく、本体001のリングの内側に設けることが好ましい。
【0019】
そして、電源201と光源101を電気的に導通させるための電源スイッチ301が本体001の側部に設けられている。
【0020】
電源スイッチ301は指と指の間に設けられるため、指を閉じることにより指の横の部分で電源スイッチ301を押す形になり、光源101が電源201と導通して点灯する。
【0021】
押しボタンスイッチはボタンを押している間だけスイッチがオンになる自動復帰型スイッチと、ボタンを押す度にスイッチのオン/オフが切り替わる位置保持型スイッチとが周知であるが、本発明における電源スイッチ301にはそれらのどちらを採用してもよい。
【0022】
光源101、電源201、電源スイッチ301を接続する回路については従来知られている回路と変わるところはないため詳細な説明は省略する。
【0023】
また、電源スイッチ301はタッチスイッチであることが好ましい。
【0024】
電源スイッチ301に押しボタンスイッチを用いる場合、指の横の部分により力を加えて電源スイッチ301を押す動作が必要になる。スイッチのオン/オフを繰り返していると指が普段慣れない動作をするため、指の腱や腱鞘を痛める危険性がある。
【0025】
このため、指に負担をかけずにスイッチをオン/オフにできる構造が求められる。
【0026】
そこで、本発明の指輪型ライトでは指に力を加えずに軽く触れるだけでスイッチをオン/オフにできるように電源スイッチ301にはタッチスイッチを用いる。
【0027】
タッチスイッチは、静電容量式タッチスイッチのように、軽く触れるだけで動作するものが好ましいが、無接点マイクロスイッチ、感圧スイッチ、テープスイッチなど、軽く押す程度の動作によりスイッチをオン/オフにできるものでもよい。
【0028】
タッチスイッチにはスイッチに触れている間だけスイッチがオンになるモーメンタリ動作をするものと、スイッチに触れる度にスイッチのオン/オフが切り替わるオルタネイト動作をするものとがあるが、本発明における電源スイッチ301にはその両方を用いることができる。
【0029】
また、モーメンタリ動作とオルタネイト動作を切り替えて使用できる構成としてもよい。
【0030】
本発明の別の実施形態を説明する。図2は図1により説明した指輪型ライトの本体001に切り欠きを設けたものである。指の太さに左右されずに着用できるように切り欠きを設け、指輪をフリーサイズとしている。
【0031】
図3は本体001の上の部分に台座401を設け、台座401に光源101と電源201を収容したものである。本体001に光源101と電源201を収容するのが困難である場合は、このような構成としてもよい。また、図2の実施形態のように本体001に切り欠きを設けてもよい。
【0032】
本体001に用いる材質は金属、プラスチック、革、ゴム等を用いることができ、ライトとしての実用性、指輪としての審美性を考慮し、適宜選択して実施することができる。
【0033】
なお、「指輪」とは一般的には手(まれに足)の指に嵌める装身具を意味するが、本発明の指輪型ライトは必ずしも装身具としての審美性を満たすものに限ったものではない。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は閉所や暗所での作業において手元を照らす指輪型ライトとしての産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0035】
001 本体
002 ソケット
101 光源
201 電源
301 電源スイッチ
401 台座 
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
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