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【発明の名称】スピーカスタンド
【出願人】
【識別番号】502446900
【氏名又は名称】金子 義男
【住所又は居所】群馬県佐波郡玉村町南玉100―5
【発明者】
【氏名】金子 義男
【住所又は居所】群馬県佐波郡玉村町南玉100−5
【要約】(修正有)
【課題】
スピーカシステムの振動板の動きに対する反作用で発生するスピーカボックスの揺動や振動を低減させ、音質を向上させ、またサイズの異なるスピーカボックスでも使えるスピーカスタンドを提供する。
【解決手段】
スピーカスタンドの天板と基盤を使用しないで、支柱一本一本が個々に独立した構造とした。支柱は鉄柱などの重い材料とし、パイプの場合は中に砂などを詰めて重くして使用する。スピーカボックスに重い支柱を4本又は3本取り付け両者を強固に一体化させることで、振動板の動きに対する反作用でスピーカボックスが揺動したり振動したりするのを防ぐ構造とした。支柱にスライド移動可能なスピーカボックス支持金具2個をスピーカボックスの高さに合わせて固定する。スピーカボックス支持金具でスピーカボックスを挟むようにしておいて、緊締ねじでスピーカボックスを締め付けてスピーカボックスと支柱を強固に固定する構造とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカボックスを保持するスピーカスタンドに関して、スピーカを載せる天板と、支柱の下端部を保持する基盤を使用しないで、独立した支柱4本又は3本を個々にスピーカボックスに取り付けてスタンドとする構造を特徴とし、支柱に沿ってスライド移動及び支柱の任意の位置で固定可能なスピーカボックス支持金具2個を具備し、この支持金具でスピーカボックスを上下から挟んで支柱に固定しておいて、緊締ねじでスピーカボックスを締め付けてスピーカボックスと支柱を強固に一体化する構造を特徴とするスピーカスタンド。
【請求項2】
支柱が鉄柱などの金属棒又は金属パイプからなる請求項1に記載のスピーカスタンド。
【請求項3】
支柱が金属パイプで、中に砂などの制振材を詰めた請求項1に記載のスピーカスタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、スピーカボックスを保持するスピーカスタンドに関する。
【背景技術】
従来のスピーカースタンドの構造の多くは、スピーカを載せる天板と、天板を保持する支柱と、床面等に設置される基盤からなり、天板の上にスピーカボックスを据え置きする方式を採用している。
また、他の従来技術としては、特許公開2005−328489に記載されているようにスタンドとスピーカボックスを専用の緊締器具で緊締する方式を採用している。
スピーカースタンドの上部に据え置くタイプでは、いくらスタンドを堅牢な物で造ってもスピーカボックス自体は、自重でスタンドの上に乗っているに過ぎない。
専用の緊締器具で緊締する方式では、固定はされるが、取り付けできるスピーカのサイズが制限されてしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
上記したスタンドの上部にスピーカボックスを据え置きする方式では、音放射の力を支えきれずに、スピーカボックスが揺動や振動を起こす現象があった。反作用による揺動や振動は、エネルギー伝達効率を低下させ、音の過渡特性を悪くして、音の立ち上がりやスピード感を損って音質を低下させていた。
専用の緊締器具で緊締する方式では、固定はされるが、取り付けできるスピーカのサイズが制限されてしまう。
また、スピーカボックスの床からの高さが調整出来るスタンドはスピーカとスタンドが一対の組ものであったりして、汎用性は乏しかった。
この発明は上記した点に鑑みてなされたもので、その目的は、振動板の動きに対する反作用で発生するスピーカボックスの揺動や振動を低減させることで、スピーカーの音質を向上させ、サイズの異なるスピーカボックスでも加工を加えることなく使え、床からの高さも調整できるスピーカスタンドを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
スピーカを載せる天板と、支柱の下端部を保持する基盤があると、使用できるスピーカボックスのサイズが制限されることから、本発明ではスピーカを載せる天板と、支柱の下端部を保持する基盤を使用しないで、支柱一本一本が個々に独立した構造とした。
スピーカボックス支持金具は、支柱の下端から上端までスライド移動可能で、スピーカボックスの大きさに合わせて上下の間隔を調整後固定できる構造とした。
スピーカボックス支持金具をスピーカボックスの上下から挟んで固定し、更に緊締ねじで締め付けて支柱とスピーカボックスを強固に固定する構造とした。
支柱は鉄柱などの重い材料とし、パイプの場合は中に砂などを詰めて重くして使用する。スピーカボックスに重い支柱を取り付け両者を強固に一体化させることで、振動板の動きに対する反作用でスピーカボックスが揺動や振動を起しづらい構造とした。
【発明の効果】
本発明のスピーカスタンドは、ピーカシステム本体を重い支柱で保持する構造としたため、振動板の動きに対する反作用で発生するスピーカボックスの揺動や振動が低減し、エネルギー効率が向上する。音の立ち上がりが良くなり低音が締まってすっきりし、音の定位感が向上し澄んだ中高音が得られる。
本発明のスピーカスタンドは、天板と基盤が無く、支柱一本一本が個々に独立した構造のため。スピーカボックスの底面の大きさに合わせて支柱の間隔を自由に変えることができる、またスピーカボックス支持金具を、支柱の下端から上端までスライド移動させて所望の位置にねじで固定できる構造としたため、スピーカボックスの高さに合わせて支持金具を移動し固定できる。したがって大きいスピーカボックスにも小さいスピーカボックスにも使用でき、従来のスピーカスタンドより汎用性が向上し、スピーカボックスの床からの高さ調整の自由度も向上した。
【発明を実施する為の最良の形態】
図1は、鉄パイプを支柱に用いた本発明のスピーカスタンドの一例を示したもので、図1は斜視図、図2は断面図である。
支柱を4本用いて支持する4点支持と3本用いて支持する3点支持が選択できるが、図1は4点支持を示している。
符号1は、支柱で鉄パイプに砂などの制振材を詰めて上下にふたを付けたものである。
符号2はスピーカボックス支持金具緊締ねじ付きで、支柱の下端から上端までスライド移動可能な外筒で、かつ所望の位置にねじで固定できる支持金具固定ねじとスピーカボックスを締めつて圧迫支持する緊締ねじを具備している。緊締ねじの押し座面には、首振り動作が可能な構造で、スピーカーボックスを傷つけないよう樹脂のような素材を使用することが望ましい。
符号3はスピーカボックス支持金具で、支柱の下端から上端までスライド移動可能な外筒で、スピーカボックスを支持する支持部を有し、かつ所望の位置にねじで固定できる支持金具固定ねじを具備している。符号2と符号3は上下を逆に使用してもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】市販の2ウェイスピーカボックスに本発明のスピーカスタンドを取り付けた斜視図で、鉄パイプの支柱を4本用いた4点支持の一例を示したものである。
【図2】鉄パイプを支柱に用いた本発明のスピーカスタンドの断面図である。
【図3】スピーカを載せる天板と、天板を保持する支柱と基盤からなる、支柱を4本用いた従来のスピーカスタンドの一例を示した斜視図である。
【図4】スピーカを載せる天板と、天板を保持する支柱と基盤からなる、支柱を1本用いた従来のスピーカスタンドの一例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 スピーカボックス支持金具緊締ねじ付き
3 スピーカボックス支持金具
4 支持金具固定ねじ
5 スピーカボックス緊締ねじ
6 スピーカボックス
7 砂
8 ふた
9 天板
10 基盤
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
リーフレット
 
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