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【考案の名称】カラーコーン 【実用新案権者】 【識別番号】501019251 【氏名又は名称】久保 伸夫 【住所又は居所】大阪府松原市田井城2−2−2−204 【考案者】 【氏名】久保 伸夫 【住所又は居所】大阪府松原市田井城2−2−2−204 【代理人】 【識別番号】100077920 【弁理士】 【氏名又は名称】折寄 武士 【要約】 【課題】 発光ダイオードの点滅が遠距離からでも明確に視認できるカラーコーンを得る。 【解決手段】 四角形の基台2上に円錐形のコーン部3を連設する。基台2の外周のスカート壁に発光ダイオード5を外部に臨ませて配置し、発光ダイオード5の点滅が外部から直接に視認できるようにする。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 下端が路面に設置される基台2と、基台2上に立ち上がるコーン部3とからなり、基台2の内部に、発光ダイオード5を点滅駆動する駆動部7と、バッテリユニット8と、電源スイッチ9とが配設されて、発光ダイオード5が電源スイッチ9および駆動部7を介してバッテリユニット8に接続されており、発光ダイオード5が、基台2の外部に臨んでいることを特徴とするカラーコーン。 【請求項2】 下端が路面に設置される基台2と、基台2上に一体成形されて基台2の中央から上向きに立ち上がる円錐形状のコーン部3とからなり、基台2が、平面視で四角形の上面壁2eと、上面壁2eの外周から下向きに一体垂設されて下端が路面に設置されるスカート壁とからなり、基台2の中空内部には、前記スカート壁を構成する前後左右の側壁2a・2b・2c・2dのうち、少なくとも隣接する2つの側壁に発光ダイオード5が配設されているとともに、各発光ダイオード5を点滅駆動する駆動部7と、バッテリユニット8と、電源スイッチ9とが配設されて、各発光ダイオード5が電源スイッチ9および駆動部7を介してバッテリユニット8に接続されており、各発光ダイオード5が、基台2のスカート壁の側壁に設けた通孔10を介して外部に臨んでいることを特徴とするカラーコーン。 【請求項3】 基台2の中空内部には、内面がコーン部3の内面につながる内周枠11が上面壁2eと一体成形されており、基台2のスカート壁と内周枠11とが複数のリブ4でつながっており、隣接するリブ4・4間に、各発光ダイオード5と駆動部7とバッテリユニット8と電源スイッチ9とがそれぞれ前記スカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されている請求項2記載のカラーコーン。 【請求項4】 下端が路面に設置される基台2と、基台2上に一体成形されて基台2の中央から上向きに立ち上がる円錐形状のコーン部3とを有し、基台2が、平面視で四角形の上面壁2eと、上面壁2eの外周から下向きに一体垂設されて下端が路面に設置されるスカート壁とからなり、コーン部3は、外周面の下端が基台2の上面壁2eの上面中央につながっており、基台2の中空内部に、内面がコーン部3の内面につながる円形の内周枠11が上面壁2eと一体成形されており、基台2のスカート壁と内周枠11とが複数のリブ4でつながっており、基台2のスカート壁を構成する前後左右の側壁2a・2b・2c・2dのうち、後側壁2bを除く三方の側壁2a・2c・2dの内側に、リード端子を収容して複数の発光ダイオード5を備えた保護ケース6が、隣接するリブ4・4間にそれぞれスカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されていて、各発光ダイオード5が、三方の側壁2a・2c・2dに設けた通孔10を介して外部に臨んでおり、3個の保護ケース6のひとつに、全ての発光ダイオード5を点滅駆動する駆動部7が収容されており、基台2のスカート壁の後側壁2bの内側に、電池を収容したバッテリユニット8が、隣接する前記リブ4・4間にスカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されており、基台2のスカート壁における三方の側壁2a・2c・2dの内側に、電源スイッチ9が、スカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されており、全ての発光ダイオード5が、電源スイッチ9および駆動部7を介してバッテリユニット8に接続されていることを特徴とするカラーコーン。 【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】 本考案は、道路上の工事現場などに設置されるカラーコーンに関する。 【従来の技術】 この種のカラーコーンは基台上に円錐状のコーン部を一体に連設してあり、従来例に実用新案登録第3061996号公報がある。これは、本体の内底部に発光ダイオードを配置し、この発光ダイオードからの光を円錐状のコーン部の内部に照射することにより、光透過性のコーン部全体がボーと光るようになっている。つまり、発光ダイオードが外部に露出して破損するのを避けるために、いわゆる内照式になっている。 【考案が解決しようとする課題】 かかる内照式では、発光ダイオードの光がコーン部を透過する分だけ減衰するので、コーン部が十分に明るくならない。このため、遠距離からではカラーコーンが見ずらい。発光ダイオードへの電流を多くして、コーン部を明るくしようとすると、発光ダイオード点灯用の電池の消耗が早くなるところに問題がある。 また、先の従来例では、発光ダイオードを点灯させるためのバッテリユニットが、カラーコーンの基台上にあるため、バッテリユニットが他物と接触して破損するなどのおそれがある。 走行中の車両の運転者などは、一般に路面を注視しており、カラーコーンの基台が発光しておれば、運転者の注意力を十分に喚起できる。本考案は、かかる観点から提案したものである。本考案の目的は、基台の部分が発光するようにして、車両の運転者などが遠距離からでも容易に視認できるカラーコーンを得ることにある。本考案の他の目的は、発光ダイオードを点灯させるためのバッテリユニットなどが他物と接触して破損することを防止することにある。 【課題を解決するための手段】 請求項1記載の本考案に係るカラーコーンは、下端が路面に設置される基台2と、基台2上に立ち上がるコーン部3とからなる。基台2の内部には、発光ダイオード5を点滅駆動する駆動部7と、バッテリユニット8と、電源スイッチ9とが配設されて、発光ダイオード5が電源スイッチ9および駆動部7を介してバッテリユニット8に接続されている。発光ダイオード5は基台2の外部に臨んでいる。ここでの基台2は、平面視円形であってもよく、コーン部3も円筒形状ないし角錐形状であってもよい。発光ダイオード5は、基台2の上面壁2eにおいて外部に臨んでいてもよい。発光ダイオード5が基台2の外部に臨んでいるとは、発光ダイオード5が基台2の内部にありながらも、その一部が基台2の外部に露出状態で臨んでいることを意味し、その場合、発光ダイオード5の一部が基台2の外面よりも外側に突出していてもよいが、必ずしも突出していることを要せず、透明カバーを介して外部から発光ダイオード5の光が視認できる形態も含むものである。 請求項2記載の本考案に係るカラーコーンは、下端が路面に設置される基台2と、基台2上に一体成形されて基台2の中央から上向きに立ち上がる円錐形状のコーン部3とからなる。その基台2は、平面視で四角形の上面壁2eと、上面壁2eの外周から下向きに一体垂設されて下端が路面に設置されるスカート壁とからなる。基台2の中空内部には、前記スカート壁を構成する前後左右の側壁2a・2b・2c・2dのうち、少なくとも隣接する2つの側壁に発光ダイオード5が配設されているとともに、各発光ダイオード5を点滅駆動する駆動部7と、バッテリユニット8と、電源スイッチ9とが配設されて、各発光ダイオード5が電源スイッチ9および駆動部7を介してバッテリユニット8に接続されている。各発光ダイオード5は、基台2のスカート壁の側壁に設けた通孔10を介して外部に臨んでいる。コーン部3は、完全な円錐形状ではなくてもよく、実質的に円錐形状であればよく、風力を受けても全体が転倒し難いものであればよい。 請求項3記載の本考案に係るカラーコーンは、基台2の中空内部に、内面がコーン部3の内面につながる内周枠11が上面壁2eと一体成形されており、基台2のスカート壁と内周枠11とが複数のリブ4でつながっている。そして、隣接するリブ4・4間には、各発光ダイオード5と駆動部7とバッテリユニット8と電源スイッチ9とが、それぞれ前記スカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されている。これによれば、下段のカラーコーンのコーン部3に上段のカラーコーンのコーン部3を嵌合して上下に重ね合わせる際に、内周枠11は嵌合案内用となる。 請求項4記載の本考案に係るカラーコーンは、下端が路面に設置される基台2と、基台2上に一体成形されて基台2の中央から上向きに立ち上がる円錐形状のコーン部3とを有し、基台2が、平面視で四角形の上面壁2eと、上面壁2eの外周から下向きに一体垂設されて下端が路面に設置されるスカート壁とからなる。コーン部3は、外周面の下端が基台2の上面壁2eの上面中央につながっており、基台2の中空内部に、内面がコーン部3の内面につながる円形の内周枠11が上面壁2eと一体成形されている。基台2のスカート壁と内周枠11とが複数のリブ4でつながっており、基台2のスカート壁を構成する前後左右の側壁2a・2b・2c・2dのうち、後側壁2bを除く三方の側壁2a・2c・2dの内側に、リード端子を収容して複数の発光ダイオード5を備えた保護ケース6が、隣接するリブ4・4間にそれぞれスカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されていて、各発光ダイオード5が、三方の側壁2a・2c・2dに設けた通孔10を介して外部に臨んでいる。3個の保護ケース6のひとつに、全ての発光ダイオード5を点滅駆動する駆動部7が収容されており、基台2のスカート壁の後側壁2bの内側に、電池を収容したバッテリユニット8が、隣接する前記リブ4・4間にスカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されている。基台2のスカート壁における三方の側壁2a・2c・2dの内側に、電源スイッチ9が、スカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されている。全ての発光ダイオード5が、電源スイッチ9および駆動部7を介してバッテリユニット8に接続されている。 【考案の作用効果】 請求項1記載の本考案に係るカラーコーンによれば、基台2の外部に臨む発光ダイオード5が発光することで、走行中の車両の運転者や歩行者などが、発光ダイオード5の光を遠距離からでも容易に視認することができて、車両の運転者などに注意を一層喚起させることができる。しかも、走行中の車両の運転者などは、一般に路面を注視しているので、発光ダイオード5を路面に接地される基台2に設置しても、車両の運転者に遠方からでも十分な注意力を喚起させることができる。 請求項2および請求項4記載の本考案に係るカラーコーンによれば、各発光ダイオード5が基台2のスカート壁に設けた通孔10を介して外部に臨む直照式となっているので、発光ダイオード5の光は夜間でも遠距離まで到達し、発光ダイオード点灯用の電池などの消耗を抑えることができる。そのうえ、発光ダイオード5を点滅させるので、車両の運転者などが発光ダイオード5の光をより気付き易くなる。 請求項3および請求項4記載の本考案に係るカラーコーンによれば、基台2の中空内部において隣接するリブ4・4間に、各発光ダイオード5と駆動部7とバッテリユニット8と電源スイッチ9とが基台2のスカート壁の下端よりも上方に位置するように配設されているので、これらが路面と接当干渉することがなく、かつリブ4によってガードされて、他物との接触などによる破損が防止される。従って、カラーコーンどうしをコーン部3の嵌合で上下に重ね合わす際にも、発光ダイオード5などが破損を受けることがない。しかも、基台2を補強するリブ4が、ガード部材としての機能も果たすことになり、リブ4の有効利用を図ることができる。とくに請求項4記載の本考案に係るカラーコーンによれば、基台2のスカート壁を構成する前後左右の側壁2a・2b・2c・2dに、発光ダイオード5付きの保護ケース6とバッテリユニット8とをリブ4・4間のデッドスペースを利用して合理的に配置してあるので、製作が容易で各付加部品の損傷防止に有利である。 【考案の実施の形態】 図1ないし図4は、本考案に係るカラーコーンを示す。カラーコーン1は、軟質合成樹脂ないし合成ゴム製の成形品であり、図1に示すごとく、扁平な四角形状の基台2と、この基台2上に一体成形されて基台2の中央から上向きに立ち上がる円錐形状のコーン部3とを一体に形成してある。基台2は、図2に示すごとく前後左右の4つの側壁2a・2b・2c・2dからなるスカート壁と、スカート壁の上端につながる上面壁2e(図1)とを備えており、この上面壁2eの中空内部に、内面がコーン部3の内面につながる円形の内周枠11が上面壁2eと一体成形されており、内部が中空の四角枠状に形成されている。つまり、前記コーン部3の下端につながる内周枠11が、基台2の内部に突出形成されている。 コーン部3の内部は中空状に形成されており、図4に示すごとく前記内周枠11を介してカラーコーン1どうしを上下に重ね合わせることが可能になっている。なお、内周枠11の下端は、基台2のスカート壁の下端よりも上方に位置する。基台2の中空内部の4隅には、補強を兼ねた円形の接地脚12がそれぞれ設けられている。接地脚12の下端は、基台2のスカート壁の下端とほぼ同一高さになっている。 基台2の中空内部には、図2に示すごとく、スカート壁と内周枠11との間をつなぐ多数の補強用のリブ4が配設されており、これらのリブ4によって基台2の中空内部が区画されている。コーン部3の外周面には、蛍光塗料や光を反射する反射シートなどが貼設されている。 基台2のスカート壁のうち、3つの側壁2a・2c・2dの内側には、2又は4個を1組とする発光ダイオード5が、基台2のスカート壁とほぼ面一状態で、その側壁に設けた通孔10(図3参照)を介して外部に臨むようにそれぞれ配置されている。各側壁2a・2c・2dの発光ダイオード5は、そのリード端子側が防水性の保護ケース6内にそれぞれ収容されており、各保護ケース6が、隣接するリブ4・4間に配置されている。基台2の前側壁2a側に位置する保護ケース6には、各発光ダイオード5を点滅駆動する駆動部7が収容されている。 基台2の後側壁2bの内側には、隣接する2つのリブ4・4間に電池などを収容したバッテリユニット8が収容されている。基台2の左側壁2cの内側には、ここに位置するリブ4の1つに電源スイッチ9が取り付けられている。そして、各発光ダイオード5は、電源スイッチ9および駆動部7を介してバッテリユニット8に接続してある。 次に、前記カラーコーン1の使用要領を説明すると、電源スイッチ9をオン操作して基台2の下端、すなわちスカート壁の下端と接地脚12の下端とを路面に接地させて立てると、駆動部7が駆動されて全ての発光ダイオード5が点滅する。夜間でも走行中の車両の運転者や歩行者は、この点滅を見て工事現場を確認できることになる。電源スイッチ9をオフに操作すれば、各発光ダイオード5が消灯する。 このように、各発光ダイオード5のリード端子、バッテリユニット8および電源スイッチ9が基台2の中空内部に配置されているので、これらに雨水などが降りかかることが防がれる。保護ケース6、バッテリユニット8および電源スイッチ9が、コーン部3の底面の縁部と、基台2の側壁2a・2b・2c・2dとの間に配置されることで、これらが前記内周枠11を介してカラーコーン1どうしを上下に重ね合わせる際の邪魔にならない。保護ケース6およびバッテリユニット8が、リブ4間に配置されることで、これらがリブ4によってガードされる。 各発光ダイオード5の防水のために、基台2の各側壁2a・2c・2dの外面に各通孔10を塞ぐ透明の防水カバーなどを配置してもよい。発光ダイオード5は、基台2の側壁2a・2b・2c・2dの少なくとも隣接する二つに配置すればよく、これら側壁2a・2b・2c・2dの全てに配置してもよい。 【図面の簡単な説明】 【図1】全体の斜視図 【図2】カラーコーンの底面図 【図3】図2のA−A線矢視断面図 【図4】使用状態での正面図 【符号の説明】1 カラーコーン2 基台2a・2b・2c・2d 側壁3 コーン部4 リブ5 発光ダイオード6 保護ケース7 駆動部8 バッテリユニット9 電源スイッチ10 通孔11 内周枠 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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