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【発明の名称】電子機器の換気ファン装置 【出願人】 【識別番号】303016339 【氏名又は名称】杉本 範幸 【住所又は居所】長崎県長崎市平間町635番地 【発明者】 【氏名】杉本 範幸 【住所又は居所】長崎県長崎市平間町635番地 【要約】 【課題】 本発明は、デスクトップ型のコンピューター、電子機器等において、電子回路を用いた回路基板等の電子部品の発熱又は、粉塵によって機能が低下するのを防ぎ、換気ファンのエアーフィルターの交換を簡易にする電子機器の換気ファン装置である。 【解決手段】 本発明の電子機器の換気ファン装置は、エアーフィルターに外形が箱形で紙製の箱形エアーフィルター4を使用し、引出し式フロントパネル3に装着する方式によって、ケース本体(上側)1とケース本体(下側)2を合体しているケース本体に挿入することにより、引出し式フロントパネル吸入口7からファン吹出し口9へ空気を送り込める状態になる。この換気ファン装置を電子機器の内部に、引出し式フロントパネル吸入口7が電子機器外表面に露出するように収納固定し、ファン6を回転させることによって、箱形エアーフィルター4で粉塵を取り除いた空気を電子機器内部に送り込むようにしている。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 デスクトップ型のコンピューター、電子機器等において、空気吸入口が設けられた脱着できる引出し式フロントパネル、ケース本体、外形が箱形で紙製の箱形エアーフィルター、フィルターガード、ファン、ファンガードから構成され、電子機器の内部に、引出し式フロントパネルの空気吸入口が電子機器外表面に露出するように収納固定し、ファンを回転させることによって、デスクトップ型のコンピューター、電子機器内部に空気を送り込むようにした電子機器の換気ファン装置。 【請求項2】 デスクトップ型のコンピューター、電子機器等の換気ファン装置のエアーフィルターに、外形が箱形で紙製の箱形エアーフィルターを使用し、空気吸入口が設けられた引出し式フロントパネルに装着することによって、電子機器の筐体を解体することなく、エアーフィルターの交換ができる電子機器の換気ファン装置。 【請求項3】 デスクトップ型のコンピューター、電子機器等の換気ファン装置のエアーフィルターに外形が箱形で紙製の箱形エアーフィルターを使用する電子機器の換気ファン装置。 【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は、デスクトップ型のコンピューター、電子機器等において、電子回路を用いた回路基板等の電子部品の発熱又は、粉塵によって機能が低下するのを防ぎ、換気ファンのエアーフィルターの交換を簡易にする電子機器の換気ファン装置。 【従来の技術】 従来の技術は、電子機器の筐体に単に通気口を設けたり、金属製又はプラスチック製の網目状のエアーフィルター、スポンジのエアーフィルターを設けてファンを回転させ電子機器内部に空気を送り込み電子機器内部を換気していた。又、電子機器の筐体を解体する等して定期的にエアーフィルターの清掃及び、電子機器内部を清掃しなければならなかった。 【発明が解決しようとする課題】 電子機器の換気ファン装置に、単に通気口を設けたものは粉塵が電子機器内部に入りやすく汚れやすく、金属製又はプラスチック製の網目状のエアーフィルター、スポンジのエアーフィルターを設けたものは、エアーフィルターの目詰まりが早く、電子機器内部の換気を悪くし換気ファン装置としての機能を果たさなくなることが多かった。 それによって、電子機器を使用する人は機能を維持するために、エアーフィルターの清掃及び、電子機器内部の清掃を定期的に実施しなければならなかった。 しかし、清掃は何人でも実施することは難しく、電子機器によっては、エアーフィルターの汚れ具合及び付着状態の確認が筐体の解体等が必要で困難なものもあった。 特に、コンピューター等の中央演算処理装置を実装した回路基板は、直接冷却ファンで冷却しているほど熱に弱く、その冷却ファンに粉塵等が吸引される傾向が見られ、清掃等は何人にも困難であった。又、粉塵による回路基板等のショートも考えられた。 【課題を解決するための手段】 空気吸入口が設けられた脱着できる引出し式フロントパネル3、ケース本体(合体したケース本体(上側)1とケース本体(下側)2)、外形が箱形で紙製の箱形エアーフィルター4、空気が通過できるフィルターガード5、ファン6、ファンガード10から構成され、電子機器の内部に、引出し式フロントパネル3の引出し式フロントパネル吸入口7が電子機器外表面に露出するように収納固定し、空気を引出し式フロントパネル吸入口7からファン吹出し口9へ、ファン6を回転させることによって、箱形エアーフィルター4で粉塵が取り除かれたクリーンな空気を電子機器内部に送り込むようにしている。 エアーフィルターに、外形が箱形で紙製の箱形エアーフィルター4を使用することは、箱型エアーフィルター吸入口8を広く使用し、引出し式フロントパネル吸入口7を広く使用しても、箱形エアーフィルター吸入口8以外がエアーフィルターになっており、引出し式フロントパネル3の内側に装着されていることから、引出し式フロントパネル3をケース本体に挿入しているならば、箱形エアーフィルター4のエアーフィルター部分に人間の手及び指等は接触する可能性は低く、電子機器の筐体を解体することなく、引出し式フロントパネル吸入口7から箱形エアーフィルター4の粉塵による汚れ及び付着状態を肉眼で確認できるようになることから、箱形エアーフィルター4の交換時期が把握できるようになる。 そして、箱形エアーフィルター吸入口8側以外をエアーフィルター部分にしていることによって、エアーフィルターの表面積及び容積が広くなることから、粉塵を取除いた大量のクリーンな空気をファン6の回転により、電子機器内部に送り込めるようになっている。 そして、電子機器内部に送り込まれたクリーンな空気によって、電子回路を用いた回路基板等の電子部品からの発熱した熱を放散することができるようになる。 もし、箱形エアーフィルター4が粉塵等で汚れ換気ファン装置としての機能が低下した場合は、引出し式フロントパネル3をケース本体から脱着できることから、電子機器の筐体を解体することなく、安全に簡易に箱形エアーフィルター4の交換ができるようになっている。 【発明の実施の形態】 本発明について、実装するときの例を説明する。図1は組立完成図、図2は分解図、図5は電子機器に組み込んだ場合の実装図である。はじめに電子機器の換気ファン装置の組立について図2を用い説明する。ケース本体(下側)2にファン6及びファンガード10をネジ等で固定し、ケース本体(上側)1をケース本体(下側)2に隙間が無い様に被せ合体させて、ネジ等で固定することによりケース本体が完成する。次に箱形エアーフィルター4を引出し式フロントパネル3の内側に装着するが、箱形エアーフィルター吸入口8と引出し式フロントパネル吸入口7との間に隙間が無いようにスプリング等で固定したら、引出し式フロントパネル3をケース本体に挿入しスプリング等で固定すると電子機器の換気ファン装置の組立は完成である。 そして、本発明を実装するには図5に示すように、引出し式フロントパネル吸入口7が電子機器の筐体の外表面に露出するように収納、ネジ等で固定し、ファン6の電源コネクタを所定の箇所に接続したら電子機器の換気ファン装置の実装は完成する。 実装した本発明は、ファン6を回転させることによって、引出し式フロントパネル吸入口7から空気が入りファン吹出し口9より電子機器の内部に空気が吹出される。その時に粉塵が混入していた場合でも、フロントパネル吸入口7と箱形エアーフィルター吸入口8の間が隙間無く密着していることにより、箱形エアーフィルター4で粉塵が取除かれる。そして、クリーンになった空気は通常に吸入された空気の流れと同一で、ケース本体の内部と一部はフィルターガード5を通過し、ファン6の吸入口に入りファン吹出し口9から吹出され、ファンガード10を通過し、常にクリーンな空気を電子機器内部に送り込むようになっている。 本発明を使用していると、箱形エアーフィルター4に粉塵が吸着され汚れてくる。その汚れは、フロントパネル吸入口7を広くしていることにより、電子機器の筐体を解体しなくても確認できる。 もし、箱形エアーフィルター4が汚れ、空気の吸入力が弱まっていることが確認されたならば箱形エアーフィルター4の交換時期となり、本発明の電源が入らない状態にしファン6の回転を止める。電子機器の筐体を解体しなくても引出し式フロントパネル3により、ケース本体から脱着が可能になっていることから、引出し式フロントパネル3をケース本体から手前に引くことにより、箱形エアーフィルター4装着状態で取り外せる。 取り外した引出し式フロントパネル3から箱形エアーフィルター4を取り外し処分し、新しい箱形エアーフィルター4を引出し式フロントパネル3に双方の吸入口の間が隙間無いように装着し固定したら、引出し式フロントパネル3をケース本体に挿入し固定すると、本発明の電源が入れられる状態になり、ファン6を回転させることによって、再び箱形エアーフィルター4で粉塵を取り除いたクリーンな空気を電子機器内部に送り込めるようになる。 次に、ある特定の定められたサイズに、本発明を適応させた場合の例を説明する。図3は、デスクトップ型コンピュータのフロントパネルに光ディスクドライブ等を実装する5.25“ドライブベイに本発明を実装するときの組立完成図、図4は分解図、図6は実装図である。組立及び実装の説明は、上記図1、図2、図5と同一であるため、それらの説明を省略するが、よって、種々の電子機器の形態に対応した電子機器の換気ファン装置が製作可能である。 以上の説明より、本発明に箱形エアーフィルター4を使用していることは、粉塵による汚れ及び付着状態の確認が安全に簡易にできるようになることから、デスクトップ型のコンピューター、電子機器等において、電子回路を用いた回路基板等の電子部品の発熱した熱は、常に粉塵が取り除かれたクリーンな空気で熱を放散し機能が低下する事を防ぐことができる。又、引出し式フロントパネル3に箱形エアーフィルター4を装着する方式により、何人でも安全に簡易に箱形エアーフィルター4の交換作業ができるようになっている。 【発明の効果】 以上、本発明は説明したように、以下の効果が得られる。 常に、電子機器内部に大量のクリーンな空気が送り込め、電子機器の性能を落とさずに使用することができる。 外形が箱形で紙製の箱形エアーフィルター4により、エアーフィルターの表面積及び容積が広いことから、換気ファン装置としての性能が長期に維持できる。 エアーフィルターの汚れ付着状態の確認及び、交換が何人にも安全に簡易に実施できる。 エアーフィルターを紙製にしたことで環境に優しく安価に製作でき、従来の清掃工程及び機能維持等を考慮するとランニングコスト等が安価になる。 排気ファンを装備しているデスクトップ型のコンピューター等は、光ディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、コネクタパネル等の取付隙間からの粉塵の侵入が減少し、動作トラブル及び接触不良が解消される。 箱形エアーフィルター4及び引出し式フロントパネル3の空気の吸入口を広くすることができることから、電子機器本体の筐体に余分な通気口を設けない設計ができる。等の、数々の優れた効果が得られる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明である電子機器の換気ファン装置を示した第一実施例の組立完成斜視図である。 【図2】本発明である電子機器の換気ファン装置を示した第一実施例の分解斜視図である。 【図3】本発明である電子機器の換気ファン装置を示した第二実施例の組立完成斜視図である。 【図4】本発明である電子機器の換気ファン装置の第一実施例を示した分解斜視図である。 【図5】本発明である電子機器の換気ファン装置を示した第一実施例を電子機器リアパネルに実装した場合の実装例である。 【図6】本発明である電子機器の換気ファン装置を示した第二実施例をデスクトップ型コンピューターに実装した場合の実装例である。 【符号の説明】 1…ケース本体(上側)、2…ケース本体(下側)、3…引出し式フロントパネル、4…箱形エアーフィルター、5…フィルターガード、6…ファン、7…引出し式フロントパネル吸入口、8…箱形エアーフィルター吸入口、9…ファン吹出し口、10…ファンガード |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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