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【考案の名称】風力発電装置 【実用新案権者】 【識別番号】524143489 【氏名又は名称】土屋 善彦 【住所又は居所】静岡県裾野市金沢459-5 【考案者】 【氏名】土屋 善彦 【住所又は居所】静岡県裾野市金沢459-5 【要約】 (修正有) 【課題】再生エネルギーの割合を向上させるため、比較的小型で安価な風力発電装置を提供する。 【解決手段】家庭用壁掛けエアコンの吹出口にも使用されており僅かな風で回転する事が可能なクロスフローファンを使用し、クロスフローファンの回転軸に発電モーターを接続した基本ユニット4を、設置場所や状況に応じて形成された本体カバー7内部に1個から複数個取り付け、外部より本体カバー内部に取り込まれた風がクロスフローファンを回転させて、接続された発電モーターを回転させて発電する。家屋の壁や屋根や庭先、マンションのベランダ等、または車のルーフ等に取り付けて使用する。 【選択図】図2 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 クロスフローファン(シロッコファンとも呼ばれるドラム型送風機)と発電モーターを組み合わせた風力発電装置である。 設置場所や設置条件に応じて整形された本体カバー内部にクロスフローファンと発電モーターを1個から複数個取り付け、外部より本体カバー内部に取り込まれた風の力を利用してクロスフローファンを回転させて接続された発電モーターで発電する仕組みの風力発電装置である。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、僅かな風の力でも回転するクロスフローファン(シロッコファンとも呼ばれるドラム型送風機)の回転軸に発電モーターを接続した比較的小型な風力発電装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 一般家屋においての自家発電は太陽光発電システムが多く普及しているが、太陽光発電システムを利用するには大規模な工事や高額な費用が必要になるために一戸建て住宅では新築時での設置が多く、既存住宅の屋根などに設置が困難な家屋や、マンション・アパート等では居住者が個別に設置する事が困難であるために太陽光発電システムを利用したくても簡単には利用できないという問題があった。 又、現在は一般家庭においての自家発電は太陽光発電システム以外に選択肢がほとんどない状態である。 【0003】 電気自動車のバッテリーへの充電は、化石燃料を使用した火力発電等で発電された電気を使用している事が多く、脱炭素・温室効果ガス削減の観点からみた場合にガソリン車と比較しても大差は無いという問題があった。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 【特許文献1】 【非特許文献】 【0005】 【非特許文献1】 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0006】 現在(2022年度実績)の電源構成の約7割は火力によるものであり、再生エネルギーによるものは約2割である。 脱炭素・温室効果ガス削減のためには再生エネルギーの割合を向上させる必要があり、一般家庭における現在主流の太陽光発電システム以外の再生エネルギーの普及が必要である。 【課題を解決するための手段】 【0007】 家庭用壁掛けエアコンの吹出口にも使用されており僅かな風の力でも回転する事ができるクロスフローファン(シロッコファンとも呼ばれるドラム型送風機)を利用し、そのクロスフローファンの回転軸に発電モーターを接続した基本ユニットを使用することを特徴とした風力発電装置は太陽光発電システムと比較して比較的小型で安価であり、設置場所や利用方法も幅広いため、再生エネルギーの普及を後押しすることができる。 設置場所や状況に応じた本体カバー内部に基本ユニットを1個から複数個取り付け、外部より本体カバー内部に取り込まれた風がクロスフローファンを回転させる力を利用して、回転軸に接続された発電モーターを回転させることによって発電する仕組みの装置である。 クロスフローファンの大きさや設置する数、又本体カバーの形状や素材等は、設置する場所等の条件や発電する電力によって自由に決めることができる。 【考案の効果】 【0008】 本考案の風力発電装置は比較的安価で設置場所も幅広い為、既存一戸建て住宅やマンション・アパートでも、庭や壁やベランダ等に設置可能となり、自家発電による再生エネルギーの普及率を向上させることができる。 持ち運び可能な大きさにする事も可能なため、アウトドア等での利用や災害時での活用も想定できる。 蓄電装置(バッテリー)と組み合わせて使用する事で、発電していない時でも蓄電された電気を使用する事が可能となる。 【0009】 本考案の風力発電装置を電気自動車等に設置した場合は、車の走行中はもちろんだが停車中も風が吹いている時は発電が可能である。一方で本考案の風力発電装置だけでは電気自動車の電力を完全に賄えない可能性が考えられるため、あくまでも従来の充電方式のサポート的役割としてその効果を考えるものである。 【図面の簡単な説明】 【0010】 【図1】 クロスフローファンの回転軸に発電モーターを接続した基本ユニットの図面である 【図2】 基本ユニットを使用した家庭用風力発電装置の図面である 【図3】 自動車のルーフ(屋根)部分に取り付けた車用風力発電装置の図面である 【考案を実施するための形態】 【0011】 僅かな風で回転する事が可能なクロスフローファンの回転軸に発電モーターを接続した状態を基本ユニットとする。 設置場所や状況に応じた形状と素材で形成された本体カバー内部にこの基本ユニットを1個から複数個取り付け、外部より本体カバー内部に取り込まれた風の力でクロスフローファンが回転すると同時に接続された発電モーターも回転することで発電する仕組みの装置である。 例えば、一般家庭においては壁掛け式エアコンの様な箱型の形状をした本体カバーの上部に風の取り入れ部を、下部に風の吐き出し部を作る事で風の通り道を作り、その途中に基本ユニットを取り付ける。 本体カバーにより外部より取り入れた風の流れを一定方向にする事で効率よくクロスフローファンを回転させる事ができる。 クロスフローファンの大きさや設置する数は、設置する場所等の条件や発電する電力によって自由に決めることができる。 風力発電装置は風が吹く場所であれば、屋根、外壁、庭先、マンション等のベランダ、車の車体等に設置可能である。 【実施例】 【0012】 以下、添付図面(図2)に従って家庭用風力発電装置の実施例を説明する。家庭用風力発電装置は耐久性のプラスチック等適宜素材にて設置条件に合わせて形成された本体カバー7の上部が、正面に対して斜めの格子状の風取込口5になっていて風を本体内部に取り込む事ができる。本体カバー7の内部は風取込口5から風排出口6へと風の通り道があり、その風の通り道の途中に基本ユニット4が配置されており効率良くクロスフローファン1を回転させる仕組みになっている。クロスフローファン1が回転するとクロスフローファン1の回転軸2に接続した発電モーター3も回転する事で発電する。 【0013】 次に添付図面(図3)に従って車用風力発電装置の実施例を説明する。車用風力発電装置は耐久性のプラスチック等適宜素材にて設置条件に合わせて形成された本体カバー7の前方が、風取込口5になっていて風を本体カバー7の内部に取り込む事ができる。本体カバー7の内部は風取込口5から風排出口6へと風の通り道があり、その風の通り道の途中に基本ユニット4が配置されており効率良くクロスフローファン1が回転する仕組みになっている。クロスフローファン1が回転するとクロスフローファン1の回転軸2に接続した発電モーター3も回転する事で発電する。車用風力発電装置は車体形状や走行条件により基本ユニット4を小型化する必要があるため、基本ユニット4を複数設置する事で発電する電力を補う様にする。 【符号の説明】 【0014】 1 クロスフローファン 2 回転軸 3 発電モーター 4 基本ユニット 5 風取込口 6 風排出口 7 本体カバー 8 車体 |
【図1】 |
【図2】 |
【図3】 |
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