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【考案の名称】電子手鏡
実用新案権者】
【識別番号】505119933
【氏名又は名称】佐藤 和美
【住所又は居所】東京都杉並区下高井戸2−14−14−107
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100081880
【氏名又は名称】渡部 敏彦
【考案者】
【氏名】佐藤 和美
【住所又は居所】東京都杉並区下高井戸2−14−14−107
【氏名】山川 勉
【住所又は居所】東京都江戸川区南篠崎町3−2−12
【要約】
【課題】
被写体を容易に撮像することができると共に被写体の撮像画像を容易に見ることができる電子手鏡を提供する。
【解決手段】
電子手鏡100は、本体部1と、本体部1にヒンジ10により開閉自在に取り付けられた蓋部2とを備える。蓋部2は、その左上部に設置され、被写体を撮像するオートフォーカス機能付きCCDカメラ3と、CCDカメラ3を保持するCCDカメラホルダ4と、全体左寄りに設置され、100万〜200万画素の撮像画像を表示する縦0.06m、横0.08mの略長方形の液晶画面5とを備える。CCDカメラホルダ4は、蓋部2の内側面(液晶画面5が取り付けられた面)2a側から蓋部2の外側面(内側面2aと反対側の面)2b側に、180°反転自在であり、また、蓋部2に脱着自在に取り付けられている。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、前記本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とを備え、前記蓋部は、その内側面に、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部による撮像画像を表示する表示部とを備える電子手鏡において、前記撮像部は、前記蓋部の内側面側から前記蓋部の外側面側に反転自在であることを特徴とする電子手鏡。
【請求項2】
前記撮像部は、前記蓋部に脱着自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の電子手鏡。
【請求項3】
前記本体部は、前記撮像部による撮像画像を反転するための反転ボタンを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電子手鏡。
【請求項4】
前記本体部は、前記撮像部による撮像画像の大きさを変更するためのズームボタンを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子手鏡。
【請求項5】
前記本体部は、前記表示部に作用するタッチペンを収納するタッチペン収納部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子手鏡。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は電子手鏡に関し、特に、外出先で化粧する時等に使用する電子手鏡に関する。
【背景技術】
従来より、レンズ及びIC型固体撮像素子を組み合わせた簡単な構造のテレビカメラを備え、使用者の顔等を外部の表示装置の画面に映し出すことができる電子手鏡がある(例えば、特開2003−219224号公報参照)。
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記電子手鏡はテレビカメラと表示装置が一体となっていないので、撮像された画像を見るためには、電子手鏡を家庭用テレビ等の表示装置に接続しなければならず、上記電子手鏡単独では、自己の顔等の画像を見ながら化粧したり、自己の手等の画像を見ながらマニキュア等を塗ったり、ネイルアートをしたり、新聞等における小さな文字を拡大して読むことができない。
本考案の目的は、被写体を容易に撮像することができると共に被写体の撮像画像を容易に見ることができる電子手鏡を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の電子手鏡は、本体部と、前記本体部に開閉自在に取り付けられた蓋部とを備え、前記蓋部は、その内側面に、被写体を撮像する撮像部と、前記撮像部による撮像画像を表示する表示部とを備える電子手鏡において、前記撮像部は、前記蓋部の内側面側から前記蓋部の外側面側に反転自在であることを特徴とする。
請求項2記載の電子手鏡は、請求項1記載の電子手鏡において、前記撮像部は、前記蓋部に脱着自在に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3記載の電子手鏡は、請求項1又は2記載の電子手鏡において、前記本体部は、前記撮像部による撮像画像を反転するための反転ボタンを備えることを特徴とする。
請求項4記載の電子手鏡は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子手鏡において、前記本体部は、前記撮像部による撮像画像の大きさを変更するためのズームボタンを備えることを特徴とする。
請求項5記載の電子手鏡は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子手鏡において、前記本体部は、前記表示部に作用するタッチペンを収納するタッチペン収納部を備えることを特徴とする。
【考案の効果】
請求項1記載の電子手鏡によれば、撮像部は蓋部の内側面側から蓋部の外側面側に反転自在であるので、被写体が内側面側及び外側面側のいずれに存在する場合であっても、被写体を容易に撮像することができると共に被写体の撮像画像を容易に見ることができる。
請求項2記載の電子手鏡によれば、撮像部は蓋部に脱着自在に取り付けられているので、被写体が電子手鏡から離れていても、被写体を容易に撮像することができると共に被写体の撮像画像を容易に見ることができる。
請求項3記載の電子手鏡によれば、本体部には反転ボタンが設置されているので、撮像部による撮像画像を容易に反転することができる。
請求項4記載の電子手鏡によれば、本体部にはズームボタンが設置されているので、撮像部による撮像画像の大きさを容易に変更することができる。
請求項5記載の電子手鏡によれば、本体部にはタッチペン収納部が設置されているので、タッチペンを容易に収納することができる。
【考案を実施するための最良の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照しながら詳説する。
図1は、本考案の実施の形態に係る電子手鏡の斜視図である。
図1において、本考案の実施の形態に係る電子手鏡100は、本体部1と、本体部1にヒンジ10により開閉自在に取り付けられた蓋部2とを備える。蓋部2は、その右上部に設置され、被写体を撮像するオートフォーカス機能付きCCDカメラ3と、CCDカメラ3を保持するCCDカメラホルダ4と、全体左寄りに設置され、100万〜200万画素の撮像画像を表示する縦0.06m、横0.08mの略長方形の液晶画面5とを備える。CCDカメラホルダ4は、蓋部2の内側面(液晶画面5が取り付けられた面)2a側から蓋部2の外側面(内側面2aと反対側の面)2b側に、180°反転自在であり、また、蓋部2に脱着自在に取り付けられている。
また、本体部1は、その上面1aに、CCDカメラ3による撮像画像を反転制御するための反転ボタン6と、CCDカメラ3による撮像画像の大きさを拡大するための拡大ズームボタン7と、CCDカメラ3による撮像画像の大きさを縮小するための縮小ズームボタン8とを備える。なお、これらの拡大ズームボタン7及び縮小ズームボタン8が操作されると、本体部1に内蔵されたメモリ(不図示)に格納された拡大縮小プログラムに基づいてデジタル処理し、本体部1に内蔵された拡大縮小処理部(不図示)が撮像画像の大きさを被写体の0.5〜4倍に拡大又は縮小(デジタルズーム)する。拡大縮小処理部は、例えば、拡大ズームボタン7を押す毎に撮像画像の大きさを被写体の1.5倍、2倍、3倍、4倍と順に拡大し、縮小ズームボタン8を押す毎に撮像画像の大きさを被写体の3倍、2倍、1.5倍、1倍、0.5倍と順に縮小する。なお、斯かる拡大縮小ズームは連続ズームであってもよい。また、本体部1には携帯電話と同様にリチウムイオン電池が内蔵され、携帯電話と同様の方法で充電される。また、CCDカメラ3による撮像画像は、取り外し自在な他のメモリ(不図示)により格納され、格納された画像は画像再生部(不図示)により再生される。
以下、図1の電子手鏡100の動作及び使用方法を説明する。
電子手鏡100は、本体部1の上面1aと蓋部2の内側面2aが接した状態(閉状態)から、本体部1の上面1aと蓋部2の内側面2aが離間した状態(開状態)に移ると自動的に電源が入力され、液晶画面5のバックライトが点灯する。電源が入力された状態が10〜15分続くとアラームが発せられ、電源が入力されてから20分後には自動的に電源が切れる。
例えば、自己の顔等の画像を見ながら化粧する場合は、CCDカメラ3が内側面2a側に配向されるようにCCDカメラホルダ4を設置し、自己の顔等の画像が見やすくなるように、蓋部2の本体部1に対する角度Aを調整する。また、例えば、新聞等における小さな文字を拡大して読む場合は、CCDカメラ3が外側面2b側に配向されるようにCCDカメラホルダ4を反転して、外側面2b側に設置した新聞等の画像が見やすくなるように、蓋部2の本体部1に対する角度Aを調整する。また、マニキュア等を塗ったり、ネイルアートをしたりする場合は、蓋部2から取り外したCCDカメラホルダ4を、例えば、前後左右に揺動するフレキシブルホルダ(不図示)に取り付けることによって作業を容易に行うことができる。
本実施の形態によれば、CCDカメラホルダ4は蓋部2の内側面2a側から蓋部2の外側面2b側に反転自在であるので、被写体が内側面2a側及び外側面2b側のいずれに存在する場合であっても、被写体を容易に撮像することができると共に被写体の撮像画像を容易に見ることができる。
本実施の形態によれば、CCDカメラホルダ4は蓋部2に脱着自在に取り付けられているので、被写体が電子手鏡100から離れていても、被写体を容易に撮像することができると共に被写体の撮像画像を容易に見ることができる。
本実施の形態によれば、本体部1にはCCDカメラ3による撮像画像を反転制御するための反転ボタン6が設置されているので、CCDカメラ3による撮像画像を容易に反転することができる。
本実施の形態によれば、本体部1には拡大ズームボタン7及び縮小ズームボタン8が設置されているので、撮像画像の大きさを容易に変更することができる。
本実施の形態では、CCDカメラホルダ4は、蓋部2の内側面2a側から蓋部2の外側面2b側に180度反転されるが、回動角度は180度に限定されるものではなく、例えば、回動角度が90度、45度、30度であってもよい。また、回転方向も限定されるものではない。
本実施の形態では、撮像画像が100万〜200万画素であるが、これに限定されるものではなく、例えば、300万画素以上であってもよい。
本実施の形態では、本体部1の上面1aに、CCDカメラ3による撮像画像を反転制御するための反転ボタン6と、撮像画像の大きさを拡大するための拡大ズームボタン7と撮像画像の大きさを縮小するための縮小ズームボタン8とが設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に示すように、本体部1の上面1aに、マウスカーソル21と、液晶画面5に作用するタッチペンを収納するためのタッチペン収納部22と、マウスボタン23とが設けられていてもよい。また、被写体に光を照射するランプが本体部1又は蓋部2に設けられていてもよい。
本実施の形態では、図1に示すように、電子手鏡100は、CCDカメラ3、CCDカメラホルダ4、液晶画面5、反転ボタン6、拡大ズームボタン7、及び縮小ズームボタン8を右利きユーザ用に配置しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、配置を左利きユーザ用に変更してもよい。
本実施の形態では、液晶画面5は縦0.06m、横0.08mの略長方形であるが、大きさや形状はこれに限定されるものではなく、縦0.03m〜0.18m、横0.04m〜0.24mの範囲であれば大きさや形状は何であってもよい。
本実施の形態では、被写体を撮像する撮像機能(CCDカメラ3)、撮像画像を表示する表示機能(液晶画面5)、撮像画像を拡大又は縮小するズーム機能(拡大ズームボタン7及び縮小ズームボタン8)を有するが、これに限定されるものではなく、例えば、本体部1に機能拡張用スロット(例えば、CFスロット)を内蔵して、PDA機能、デジタルカメラ機能、携帯電話機能等の機能を付加してもよい。なお、携帯電話機能を発現するためには、イヤフォーンやマイク等を使用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る電子手鏡の斜視図である。
【図2】図1の電子手鏡の変形例の斜視図である。
【図3】図1の電子手鏡の他の変形例の斜視図である。
【符号の説明】
1 本体部
2 蓋部
2a 内側面
2b 外側面
3 CCDカメラ
4 CCDカメラホルダ
5 液晶画面
10 ヒンジ
100 電子手鏡
【図1】
電子手鏡 図1
【図2】
電子手鏡 図2
【図3】
電子手鏡 図3
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